なつにつ記

過去と今を自由に飛びまわる私記/エッセイ。 レトロでファニーでちょっぴり不器用なくらし。 食いしん坊。 短編小説だと思って、お暇な時にぜひに。

そこが知りたい 放送ライブラリー

横浜市中央図書館と、放送ライブラリー

この2箇所が、何も予定がない休日のお決まりの行き先だ。
せっかくなので、ここで私の休日ルーティンをご紹介。

6〜7時 起床
休日だろうとすこぶる目覚めは早い。

8時 朝ごはん

8時半 家事
洗濯が溜まっていて、尚且つ晴れていたら洗濯掃除を一気に行う。

9時30分 中央図書館
ちぇるる野毛」の、ワッツ(百均)で、開館まで買い物をすることが多い。

10時 放送ライブラリー
利用時間は2時間。

12時 お昼ごはん
持参のおにぎりを横浜公園で食べる。稀に外食。

午後は、その日によって。
食材等の買い物やブックオフなどに寄ったのち、早めの夕飯を食べて、エクササイズをして、早めに就寝すると言った流れが多い。

この休日が、私にとってBestの楽しみであり、安定であり、休息なのだ。
テレビもWi-Fiもない暮らしにおいて、娯楽や文化に触れられる、これ以上ない贅沢。

定期券内かつ、利用料も無料。
おにぎりまで持参する抜かりのなさ。
節約一人暮らしの身でも、罪悪感なく満喫できる。

私の図書館愛、ひいては放送ライブラリー愛について語り出したらキリがないので、今日視聴した傑作について。

「そこが知りたい」というテレビ番組を、ご存知だろうか?
TBS系列で、1982-1997年に渡り放送されていた。
報道番組のようでいて、バラエティのようにコミカルに世間で起きていることをリポートし、徹底追求する大変面白い番組なのだ。
私は今更この番組のファンになってしまった。
特に、自衛隊の食事調査など、食事をテーマにした回が大のお気に入りだ。

私にとっての3作目の視聴となる今回のタイトルは、「そこが知りたい 東京の!晩ごはん」

この2023年に、1989年の晩ごはん事情を知る。
それだけで面白いのに、出てくる一般人がこれまた個性的で、
笑って、感心して、しんみりして、あっという間だった。

塾通いの子供たちは合間合間の10分休みで弁当を3回に分けて食べ、
山形から出稼ぎに出てきたお父さんは、「炊きたてなら、どこの米も美味しいんじゃねえの」と冷たい白米を食べ、
明治と大正生まれのおばあちゃまふたりは、おかず談義に花を咲かせ...

特に最後に出てきた東京の下町、畳屋さんの晩御飯の風景が、どっかの人情ドラマのワンシーンのようで笑ってしまった。
仕事が終わり、優しそうなお母さんが用意した食卓につく親子2代。

「まあたコロッケかよ。
一生懸命仕事して晩飯がコロッケってんじゃ世話ねえや」

「近くにコロッケ屋が2軒もあるのがまたいけねえや。」

「たまには違うの食わせろったって、"はい、もう一つの店のコロッケ"だとよ、馬鹿野郎おめー」

「だからって残したら次の日煮込みになって出てくるから、食べないわけにもいかねえ。参っちまうよほんと」

あー、おかしい。落語じゃないんだから。

司会の森本穀郎と前田武彦が最後に綺麗にまとめていた。

「食卓っていうのは家族の絆そのものなんじゃないですかねえ」

余談だが、放送ライブラリーのある横浜情報文化センター1階には、高級フランス料理店、アルテリーベがある。 

初めて目にした時から、その素敵な赤いお店の虜になった。
毎回、センターに入る前と後に、うっとりとお店を眺め、中でランチを楽しむ優雅なみなさんを羨む。

いつか、私も、とっておきのドレスコートで、生演奏を聴きながら、美味しいフランス料理をいただくんだわ、うひっ

そんな妄想をしながら、本日も横浜公園で梅昆布おにぎりを食べている。

この時間の横浜公園は、同じようにお弁当ランチを楽しむ会社員をはじめとした様々な方がいて、みんなで食べてるみたいで、好きだ。

おにぎりケースを初めて使用したら、完璧な三角おにぎりになった。

人に作ってもらったみたいで、なんだかいいな。