なつにつ記

過去と今を自由に飛びまわる私記/エッセイ。 レトロでファニーでちょっぴり不器用なくらし。 食いしん坊。 短編小説だと思って、お暇な時にぜひに。

NEW KAWAII

 

「かわいい、かわいい、かわいい、ねえ...」

 

 

ー ここに、

 

youtu.be

youtu.be

 

とっくに流行りが終わりつつある曲を今更聴いて、憂う女がひとり。

 

いや、人気なのが頷ける、最高のアイドルソングなことは間違いない。キャッチーでポップ、

女の子の応援ソングであり、いわゆる「自己肯定感爆上げ」ソングでもある。

 

ただ、とっても可愛いルックスのアイドルの女の子たちが歌っていることもあり、その自己肯定感が危うい方に働かないといいな、となぜか勝手に私が憂いているのだ。

余計なお節介ってヤツだ。

 

だってさ、そもそも。

自己肯定感というのは「私可愛い、スタイルいい、優しい」=(だから)「生きてていい!みんなに認められている!」ではなく、

 

「何にもできなくても、人に迷惑ばかりかけていても、例え愛されていなくても」=(だけど)「生きていていい!特別な存在!」という揺るがない自信なのだ。

 

さらにいえば、本来幼児期に培うものであって、20代の女の子が必死になって努力し、育てようとするものではないのだ。

 

容姿がアイドルのように可愛くなくとも、自分が思う「完璧」といくらかけ離れていようが、この世に生まれてきた人は、もれなくみんな「可愛い」し、愛されて、祝福されるべき存在。

で、ですよね?

 

ただ、そんなことを学校で丁寧に教えてもらえる機会などないし、

とりわけ、人が手前のことで忙しい現代において、わざわざ訂正してくれる人も少ない。結果、「自分は自己肯定感が低い」と誤認識してしまうのは致し方ない。

 

いや、ちがうぞ、と。

私はここで声を大にして言いたい。

 

女子〜!

youtu.be

いや、男子〜!ていうか、人間〜!

自己肯定感が低いと嘆くの、もうやめや〜!

 

あなたは1秒1秒、可愛いし、特別だ。

何かの拍子で、貴方のその自慢の見た目が失われても、ベッドに寝たきりになっても、関係ないのだ。

 

常にあなたは生きてるだけで、あなたの「可愛さ」を更新し続けているのだ。

 

何をきれいごとを、って? じゃああんたはどうなのさ、って?

仕方ないなあ、私の可愛いところ、特別に見せてあげよう。

しかも、2025 Spring 最新ver.をね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

✓ まず、長かった仕事の閑散期が終わり、忙しい日々が戻ってきたのだが....

その期間活動量が減ったくせに、トースターを手に入れた喜びで毎週末パン活に勤しんでしまい....

見事にちゃんと脂肪を蓄え、少しふくよかになられたボディが可愛い。

 

そのくせ、「なんで太ったんだろう?おかしいな」と、”ちっとも見当がつかない..”.という態度で母に相談して、

「それだね」「パンだね」と断定されてしっかりショックを受けるのも可愛い。

てなわけで、久しぶりに仕事着を着たら、パッツパツになって見苦しくなってしまうのも当たり前で可愛い。

しかも、こっそり言えばいいのに、職場の皆さんがいる場で正直に「サイズ、変えられたりします..?太っちゃって...キツくて....」って馬鹿正直に言う私可愛い。

必死にフォローされる私も可愛い。

※仕方なくパンと距離を置き、ちょっとずつ痩せてきた私もそれはそれで可愛い。

 

✓ 最近、うまく眠れない私も可愛い。

ベッドに入るのは21時前後で早いくせに、なぜか2~3時に目が覚めてしまうのも神経質で可愛い。

 

スマホアプリで家計簿を必死につけて、固定費をすべて予算を組み立てて管理してはいるけど、毎回食費が超過するドジなところが可愛い。

美容費や衣服代を削って帳尻合わせする食いしん坊な私、可愛い。

 

✓ 「さて、そろそろ私も、スタバでパソコンカタカタ勢に仲間入りしますかね...」と、この日記を書くために、パソコン持ってえっほえっほとスタバに行く私可愛い。

が、不具合でログインすらできず、結局肩を丸めてスマホで執筆する私、可愛い。

 

✓ スタバといえば、ついにカスタムデビューした私可愛い。美容室とかスタバとか、小心者がゆえ「必要最低限のオーダー」しかできない私も可愛かったけど。

カフェやレストランで、「決まるまで待っててもらう」という選択肢もあるはずなのに、店員さんが横にいると、いつも目についたものを焦って口に出してしまう私可愛い。

その結果好みじゃないものでも黙って食す私、不憫で可愛い。

 

✓ この日記をたまーにしか書かなくなったのは、1年ほど前から手書きの日記の方が習慣化するようになったからなのだが、

自分一人しか見ないことで、より個人名やプライベートなことで溢れていて、

最終的に「クロミノート」(マイメロにされた恨みつらみを記録するノート)みたいになっているのが可愛い。

大抵の人がSNSの裏垢でつぶやいているようなことを、小学生の頃から変わらない筆圧と右肩上がりの癖字で一生懸命手書きする私可愛い。

 

✓ 口がウザがられるくらいたつのに、手先はボノロンくらい無器用なところが可愛い。

森の戦士ボノロン』 - 原哲夫 公式ウェブサイト

水筒を落としてぶちまけるのはもはや十八番だから、割れない水筒を買うのも可愛い。

 

✓ 一番かわいいのは、

本当は私が人一倍見た目とかスタイルとか気にして、

本当はありのままが可愛いのかどうか、とっても不安なのも、私なのに、

自分に言い聞かせるように、おまじないのようにこの日記を綴る私が可愛い。

 

かわいい、かわいい、かわいい。

 

生きてるだけで可愛い。

 

 

...あれ、気づいちゃいましたか?

私の可愛いところ。

 

ー こんなふうに、普通なら落ち込むところで、「自分って本当可愛いな」と愛でれる気概が、人生においては、めーーーーーーっちゃくっちゃ役に立つのだ。

 

それに、「可愛い」という言葉は、対人関係においてもとっても有効である。

 

東に頑固で融通が効かない人がいれば、行って「一生懸命プライドのお城を崩さないようにしてかわいい!」とにこやかに笑いかけ、

西に空気が読めない無神経な人がいれば、行って「世界名作劇場の主人公みたいで可愛い!」って愛でられる。

 

本当に魔法の言葉。

 

※「いや、馬鹿にしてないか?」「特に目上の人に対して可愛いは失礼だろ!」というお叱りは甘んじて受け取ります。もちろん口には出しません!

 

...とにかく、

 

みんながみんな何かしら、"生きづらさ"と"人にはできて自分にはできない不甲斐なさ"を抱えているこの世の中で、

 

「や~だ、そこが可愛いのよアナタ」

ってウィンクできるおねえさんが、今、きっと、必要。

 

そんなおねえさんに、ワタシハナリタイ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ー と、そんな空想をポワポワと思い浮かべながら、過ごしていたら、

 

いつのまにか桜が散り、ツツジが満開になり、

パジャマが半袖になり、無意識に色鮮やかなお洋服を手に取る季節になっていた。

 

万年ティッシュが手放せない性質だが、いつにも増して鼻がズビズバ出るし、顔周りも痒みで荒れてた。かゆかゆっ。

 

新年度は始まったけれど、相変わらずの私です。

多分、来年度も再来年度も。

いつもNEW KAWAII 私 です。

 

な~んか今日の日記いまいちだな~って早速自分に厳しい私も、可愛いです。

 

 

皆さんの可愛いところ、いくらでも挙げられる自信があるので、どうぞお気軽にお声掛けください。