なつにつ記

過去と今を自由に飛びまわる私記/エッセイ。 レトロでファニーでちょっぴり不器用なくらし。 食いしん坊。 短編小説だと思って、お暇な時にぜひに。

よかったさがしSP

慢性的な気分の落ち込み。

 

これが今の私のリアルかもしれない。

 

9月27日、山下達郎のライブ会場にて、ようやく手に入れた名盤、「FOR YOU」

 

先日、ついに聴く決心をした。

部屋に掃除機をかけ、レコードコーナーも秋らしく飾り付け、準備は万全だった。

 

神聖な儀式前のような緊張、高揚と共にレコードプレーヤーの電源を入れ、針を落とす。

 

ライブと同様、オープニングトラックは「SPARKLE」。ついに私の部屋にも、あの最高のギターカッティングが鳴り響く!

 

はずだった。

 

だけどユートニウム博士はまちがってよけいなものを入れちゃった!

それは、ケミカルX

 

もとい。

現実はもっと残酷だった。

音を聴くやいなや、私の視界はショックでぐにゃりと歪んだ。

なぜなら、文字通り、音そのものがぐにゃりと歪んでいたからである。

 

実は心当たりがあった。

前回レコードを聴いた際、回転数は合ってるはずなのに、0.5倍速のような音になった時があったのだ。聖子ちゃんのかわいい歌声も、ボイスチェンジャー犯人声のようになっていた。

試しに違うレコードをかけると、問題ないように思えたので、「運悪く何枚かが、暑さや湿気で歪んだのかな。まあ、中古だしな。」とそれほど気に留めなかった。

レコードも、たまにしかかけないので、変化には疎かったのだ。

 

だが、今回は話が大きく違ってくる。

何せ、4000円以上かけて手に入れた新品。

(ついでにいうなら、最新リマスター&ヴァイナルカッティング版だ)

 

そうなると、もちろん原因はレコードプレーヤーにあるわけで。

ターンテーブルなのか、針なのか。

どこかが歪んでいるなら、音も歪むに決まっている。

 

そもそもこのプレーヤーは、学生時代に父からもらったもので、じきに10年物になる。

大切な宝物には変わりないが、正直メンテナンスもろくにできていないし、壊れてもおかしくない。素人でごめん。

 

なんにしろ、まずは原因を調べて、そこから直すなり、新しく買い替えるなり、解決策は自明だ。

 

しかし、私にとってFORYOUを聴けなかったショックはあまりにも大きく、神聖な儀式を失敗させたも同然だった。

失意の中、SPARKLEの途中で針をあげ、レコードを再び袋にしまい、プレーヤーを見てみぬふりするので精一杯だった。

 

そして今である。未だに、である。

慢性的に気分が落ち込んだ私がここにいる。

 

何かトラブルがあると、反芻してうじうじ悩み続け、解決に動き出すまでが長い。

やだやだ、私の悪いくせだ。

(最近の皮膚トラブルもそうだ。さっさと皮膚科に行けばよかった。)

 

…まあ、自分の弱い部分も認めて愛してあげるって決めたからね。

仕事や他の楽しいことにフォーカスしてメンタル安定させるのも、自分の扱いが上手くなってきている証拠じゃない。 

手前の機嫌は手前でとる、それが大人。

 

よし。

 

こんな時こそ、“よかったさがし"をしよう。

 

よかったさがしは、母に勧めてもらった。

どうやら、母が好きなアニメ「愛少女ポリアンナ物語」からの言葉だそう。

www.nippon-animation.co.jp

※母は世界名作劇場の大ファン

 

ネガティブで、悪いところばかりに目がいきがちな娘に、ピッタリな教訓だ。

しかし、今回は手強いぞ。なんせ大好きな山下達郎のレコード。特大の「わるかった」だ。

 

ならば。

プラマイゼロ、むしろプラにするくらいのよかったさがしSP(スペシャル)をお送りしよう。

最近の、よかったさがし、スタートだ!

 

 

まずはひとつ、さっそく見つけた!

 

実家から冬用の毛布を届けてくれるついでに、両親がたくさんの食料を届けてくれた。

秋刀魚や、

梨(朝のヨーグルトにトッピング)など、

好物だらけの秋の味覚を贅沢に味わうことができた。

他にも野菜やお肉、乳製品や調味料も...ありがたや、ありがたや。

急激に私の食卓は潤い始め、美味しいご飯で身も心も健康。よかったづくめである。

 

さあ、どんどんいこう!

 

従兄とその彼女さんのお家にお邪魔して、先取りハロウィンパーティを開催した。

私が持ち寄ったベーグルとかぼちゃサラダ

彼女さんが作った美味しいビーフシチューを囲み、なんとも楽しいパーティーだった。

素敵なお家の居心地もさることながら、気が合うお二人との話に花が咲き、気がつげば6時間近くお邪魔してしまった。

その上、美容師の彼女さんに前髪まで切っていただいて...

1.2歳差だが、いつも妹のように可愛がってくれる、優しくて穏やかで、素敵なお二人。

心から癒しの時間だった。

 

さらにもうひとつ!

 

その従兄のお母さん、つまり私の叔母様から、美味しいレトルトカレーを二種類も頂いた。

早速朝ごはんに、マンゴーカレー。

優しい甘さで、おいし〜い!

遠く離れた南国に、私を見守ってくれている人がいる。その事実と、カレーのスパイスとで、不思議と力が沸いてきた。

本当に、ありがとうございます。

 

まだまだ!

 

通勤途中にある老舗の蕎麦屋さん。

特に仕事終わりだと、出汁のいい香りにたまらなく誘われる。

ついに先日(しかも休日)、誘惑に負けた。

天ぷらそば、460円。

うん、濃いめで甘みも抑えられた、関東のおそばだ。沁みる。

天ぷらはほぼ衣だけど、おつゆを吸ったぶよぶよ加減が、いいねえ。

 

お!ここにも発見!

 

前回の日記で、「イモはほくほくで大きいイモにかぎる」「スリムなイモを見ると悲しくなる」などと、熱く語っていた私だが、

natsunitsuki.hatenadiary.jp

まさか大根より太いイモに出会うとは思わなかった。

成人男性がようやく両手で包めるくらいの大きさだった。

蒸すのが難しそうで泣く泣く手放したけど、

久しぶりに私をワクワクさせてくれるイモに会えてよかった。

 

もうないんじゃない?え?ある?

 

絶賛髪を伸ばし中の私。

漸くセミロングに到達したが、目指すはサラつやロングヘア―。

ということで、今月の美容代はヘアケアにつぎこんだ。

左から、TANGLETEEZERのヘアブラシ約3000円、ヘアオイル約800円、9012(CRATEsの新ブランド)のイオンカールアイロン約9000円。

しめて、約13000円を美髪のために投資したのである。

食費1万円に切り詰めているのに、たいしたもんだ(他人事)

 

ヘアアイロンは、ヨドバシカメラで店員さんと一緒に選んだ。

選択肢が多く、ピンキリなものは、プロに聞くのが手っ取り早いかもね。

(裏事情:店員さんに話しかけられるのが苦手で一度断ったが、その後何時間も立ちすくむ私に見かねて声をかけてくれた)

今日までありがとう、失礼だけどキリのヘアアイロン。実家用にするね。

 

ラスト!

 

うれしたのしや一人暮らし。一方で、暇つぶしのエンタメは必須だ。

特に、一人の食事や家事の最中など、無音無言は耐え難い。

スマホ1台あれば、テレビがない我が家でも十分楽しめるので、ありがたい。

ちなみに読書は、「ながら」がしにくいので布団に入ってから寝るまでの間や、休日ゆっくり、など没頭する娯楽としている。

 

最近は、続きを楽しみにしているものが多く、充実した暇つぶしだ。

せっかくなので、はまっているコンテンツをご紹介。

 

・タイガー&ドラゴン

ドラマ|タイガー&ドラゴンの動画を無料で見れる配信サイトまとめ

https://www.netflix.com/jp/title/81642967

両親がどえらいハマっていた理由が分かった。

やはりクドカンさんは天才だあ。(「池袋ウエストゲートパーク」に限り1話で挫折したのは、食事中に向かなかっただけと思いたい。)

なんといってもキャストが最高。

伊東美咲さんの嫌みのないぶりっ子演技は女でもイチコロだよ。メグミちゃ~ん!

あと2話で見終わってしまうのが名残惜しい。

 

・Nizi Project Season2

niziproject.com

・PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS

produce101.jp

大好きなオーディション番組が、並行して見られる幸せ。

こんなに才能のある子たちが日本にはいるんだ!って、驚きと同時に嬉しくなる。

若い子ががむしゃらに夢を追いかけるキラキラした姿?なんぼあってもいいですよね。

 

虹プロ1は、ちゃんと見れてないけど(NiziUを「にじゆー」と呼んでいた)2は最後まで見たいな。推し?は特にいないけど、トモヤくんの表現力の高さに度肝を抜かれた。

2006年生まれ...17歳?親元離れて、韓国でたくさん努力したんだろうなあ。

 

一方プデュシリーズは、大学時代に友人の影響でWANNAONEを知ってから、欠かさず見ている。

日プ女子、期待を超えてくる面白さ!なんなら男子の方よりプロ意識も高そうで、エネルギッシュで、見てて楽しい。

 

ただ、オーディション番組は母と一緒にやいのやいの言いながら見るのが恒例だったから、一人で静かに観ているとなんとなくさみしい。

 

・も少し生きる(YouTuber)

www.youtube.com

クリエイターとして異彩を放っていると思う。

SNSは、きれいな部分、華やかな世界をうつす虚像の世界という捉え方もある。

しかし、だれもがみな、あこがれや自分にないものを見ても、比べずに割り切って過ごせるわけじゃない。見たくないものも見えてしまうんだな、これが。

そんな中で、人間らしさ、弱さや葛藤をさらけ出した作品は、人に寄り添い(本人の意図に関わらず)時に救ってくれるのではないか。

 

なんてことを、も少しさんの映像を見てると考えてしまう。

 

女性ならば、ダイエット経験者ならば、共感できることが多くあるのでは。

いや、女性に限らず、日々もがきながら何とか生きている全ての人に見てほしい。

極端(0.100)な思考や現実逃避で食を選ぶところなど、自分と似通った部分があるので、なおさら惹き込まれてしまう。

次の投稿が待ち遠しいな。

 

 

いやあ、

ここ最近だけで、これほどたくさんの“よかった”が見つかるとは思いもしなかった。

並べてみて分かった。そのほとんどが周りの人のおかげで生まれた“よかった”だって。

そうか。よかったさがしは、慰めなんかじゃない。恵まれた環境に気づかず不足ばかり嘆く僕らを、叱ってくれているんだ。

そしてどんな時でも、感謝を忘れず前を向いて明るく生きよう、ということか。

 

 

ねえ、そういうことだよね?ポリアンナ

一話も見たことないけれど。

 

うん。この調子で、よかったさがしが得意になれたらいいな。

いちいちスペシャルを開催しなくても、ひとつの”よかった”で全部帳消しにしちゃう。

それくらい単純な人になれたらいいな。

 

 

袋に包まれた「FOR YOU」が部屋の片隅、今か今かと私を待っているような気がした。