なつにつ記

過去と今を自由に飛びまわる私記/エッセイ。 レトロでファニーでちょっぴり不器用なくらし。 食いしん坊。 短編小説だと思って、お暇な時にぜひに。

むっちりぎっしりもっちりな休日

ようやっと、Get tired Week、もとい、ゴールデンウィークが終わった。

 

途中、左膝がなぜか鵞足炎になってしまい、階段の上り下りが激痛で、さらに生理痛も重なって、満身創痍だった。

 

最後の方はほぼ、ロボットのように惰性で働いていた。携帯のバッテリーが1%でも、意外と長持ちするのと同じ感じで。

いつもお客様に対して、"懇切丁寧"を出来るだけ心がけているが、段々と、いもくりかぼちゃに見えてきた。失礼。

 

そんな中でも、我々を労うように、素敵な態度で接してくださる方々は、たとえお客様じゃなくても光り輝いて見えるもの。

こっちも人間だから、そういう方々には倍返しでサービスしたくなるよネ。

 

んあ〜!とにかくお疲れ様、私。

 

ということで、今日は待ちに待った休日。

連休明けの皆さんにとっては、心模様を表すかのような憂鬱な天気。

 

雨だし風も強いし、お家でダラダラ......

 

 

なんてしてられない。

4時過ぎには目を覚ました。

 

なぜなら今日は、とっておきの朝活を計画してるのだ。昨日の夜から下調べを念入りにして、ネイルなんかしちゃって、ウキウキなのだ。

 

目的地は、白楽。

 

白楽は姉が住んでいた町で、何度か訪れたこともある。

横浜に越してからより近くなったので、予てから1人歩きしてみたかったのだ。

 

ちょうど以前、姉からもらったマップ(配布されてたらしい)もある。

昨夜も、姉にLINEでおすすめの場所を共有してもらい、個人的に行きたいところも含めてマップに大きく丸をつけた。

そして現在、AM8:00。

朝ごはんを食べずに、電車も使わず、1時間ほど歩き続けて向かうのは(坂がきつかった..)

真っ先にマップに丸をつけた場所

そう、白楽ベーグルさんだ。

 

その美味しさはすでに知っている。姉が実家に帰省した際のお決まりの手土産だったし、姉のアパートに泊まりに行った時にお店を訪れたこともある。

 

ただ、随分前のことなので、もう一度あの感動を味わいたいと意気込み、

 

開店20分前には到着した。

何しろ人気店なので、お目当ての商品が売り切れてたら困るし。

 

目の前を、姉の母校である神奈川大学の学生さんたちが、蟻の行列のようにゾロゾロと通り過ぎていく。

みんなおしゃれだなあ...そして眩しいなあ....

 

女子短大で、サークルにも入らず、1限から7限まで資格のためだけに通っていた私にとっては、華のキャンパスライフというより「職業訓練校」だった。

だから、大学生は今だに"憧れ"なのだ。

ハチクロみたいな青春、送りたかったなあ..

 

 

とかなんとか考えている間に、シャッターが開いてオープン!

やっぱり店内の雰囲気いいなあ。

店主のご夫婦?お二人も素敵。

 

一番乗りで入った甲斐もあって、目の前には美味しそうなベーグルがずらり。

普段なら迷いに迷って、気を遣って勝手に焦って、適当に決めて失敗するのがオチだが.

 

今日は心強い味方、「姉のおすすめ」があるのですんなりと決まった。

 

選んだのは、ベーグル3種(プレーン、パンプキン、いちじくコンポートクリームチーズ

と、キャロットケーキ。

 

プレーンとイチジクは姉のおすすめ。

パンプキンは、日替わりだし気になったので。

 

そして、そこにキャロットケーキがあるなら、頼まないわけにはいかない。

ブラフベーカリーで再熱してから、その後日本大通りの「UNI COFFEE ROASTERY」のも試したが、いまだ"好みドンピシャ"に出会ってない。

 

イートインスペースがあるのは下調べ済み。ベーグルは家でリベイクしてゆっくり楽しむことにして、キャロットケーキだけ頂くことに。

朝ごはんがケーキなんて、なんて贅沢。

高さのあるキャロットケーキにフォークを差し込み、ひとくちパクリ。

 

ん〜〜!おいしい!

 

フロスティングは、ほぼかたまりのクリームチーズのようにどっしりと固く、濃厚で塩味加減も抜群。

対照的に、生地は甘さを極限まで抑えていて、くどくなくパクパク食べられる。

中のナッツやレーズンが、上品に刻んであるから、口当たりも優しい。

 

ブラフベーカリーのは、かなり甘めで途中胸焼けしたが、これはあっさりだ!

これは、今まで食べたキャロットケーキの中で、1.2を争うほど美味しいぞ!!!

 

ごちそうさまでした。

当然ケーキ1つで足りるはずもなく、カバンに入ったベーグルに今すぐかじりつきたいところだが、家まで我慢。

 

とりあえず、すぐそこの神奈川大学を覗いてみることに。

広い。

文化祭で訪れて以来だな。

 

1号館とか8号館とか11号館とか、ほえー、たまげたなあ、

みなとみらいキャンパスと比べたらそりゃあ古びた校舎かもだけど、これぞ大学!って感じで好きよ。

 

連休明けの朝っぱらから講義を真面目に受ける学生さんたちを盗み見したのち、校舎を後にする。「神大ソフト」なるものも一度試してみたかったが、また今度にしておいた。

 

 

さて....ベーグルも手に入ったことだし、マップの他の丸印は....えーと、

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

ガッラガラの電車に乗ったアパートへと帰る。

 

お腹が空いたのと、雨風が強まってきたのと、朝早くてどの店も空いてないのとで、大学を出た後真っ直ぐに駅に向かった。

 

レコード屋さんや古着、古本屋さんも気になったけど、

姉から、他のカフェやランチに良さそうなおすすめもたくさん聞いたけど、

 

けど、なんだか無性に私の住む町に帰りたくなったのだ。

 

白楽は確かにいい所だ。

古き良き、と新しいが共存してるし、レトロな商店街があって、魅力的な個人店もたくさんあって、

学生街だから家賃も安いし、治安も良いし、賑やかだし、

ただ、きっと私にとってこの街は、

あくまで「誰かと暮らす街」なんだろうなあ。

 

賑やかで、あたたかくて、ちょっぴりワクワクとドキドキで。

 

私が神大の学生だったり、友だちが近くにいたり、恋人と暮らすには、この町はこれ以上ないほど完璧だと、思う。

 

ただ、1人で暮らすには、ちょっぴり賑やかかな。

 

なんて、輪に入れない、捻くれ者の戯言かな。

でも、人には人の居場所があるからね。

 

姉がよく私に「白楽いいよ〜住みなよ!」と太鼓判を押すのは、

きっと、姉にとって、親愛なる学友たちと暮らしたこの街が特別だからだろう。

 

うん、確かにここは、とっても素敵だね。

 

でも今は、一人で暮らすあの町あの家に、帰ろう。

 

 

ただいま!

 

時刻は12時半。

ケーキしか口にしていないため、お腹はペッコペコだ。

 

焦るな焦るな。せっかくの美味しいベーグルを、完璧状態で頂かないでどうする?

 

作り置きのトマトスープを温めて、

ベーグルを切って、トーストして、お皿に盛り付けたら..

 

よし、できた!

???

???????

 

はい。わかってます。

「なんで、いつのまに、ブラフベーカリーのミルクフランスがあるんだ?」ですよね。

はい、おっしゃる通りです。

 

....実は、

帰り道、横浜の高島屋でも販売しているブラフベーカリーに立ち寄り、ちゃっかり手に入れたのだ。

 

だって..

 

だって、ミルクフランスも、食べたかったんだもん!!!!!

 

そうなのだ、私はパンを食べる、ましてやパン屋さんに寄ることが滅多にないので、

一度"パンを食べる日"と決めたからには、お気に入りのパンを全て手に入れようとする気概がある。

最近はHB(ホームベーカリー)でパン欲を満たしているが、食パンしか作れないし...

 

本当は名も知らぬパン屋の美味しいミルクフランスに出会いたかったが、

ベーグルを抱えて彷徨いたくはないので、実績と信頼のブラフベーカリーさんに頼った。

 

...ああ、おかしい。前にハロウィンでブラフベーカリーを訪れた時に買ったラインナップとほぼほぼ変わらない。

natsunitsuki.hatenadiary.jp

私ったら、ベーグル、ミルクフランス、キャロットケーキには目がないのね。

 

さあさあ、おまちどうさま、

たんと召し上がります。

 

わー、やっぱりここのベーグル美味しい!

 

むっちりぎっしりもっちりの三拍子で、噛めば噛むほど旨みが広がる。

「あら?前より小さくなった?物価高の影響?」って思ったけど、

おみそれしました、小ぶりでも、身の詰まった大ボリューム。

 

パンプキンは、いかがかな?

うん、美味し、かぼちゃの風味がほのかに香る。

 

あ、そうだ。

昨日作ったばかりの、(発酵メーカー)自家製カッテージチーズをのせて、上に蜂蜜をかけて...

やだ〜合わないわけないじゃない。

 

いちじくとクリームチーズは、生地が他のとちょっと違って小ぶりで硬めで。

具材によって合うベーグルがあるのね、奥深い。

 

そして、おまけ(?)のミルクフランスもパクリ。

 

うんうん、そうそうこの味。

 

でも欲を言うなら、もっとバゲッドが肉厚で、パリッともっちりとして、

クリームがミルキー(かつくどくない)なのがあったらなあ...

 

キャロットケーキと共に、理想のミルクフランスを探す旅は、続くったら続く。

※ちなみに今狙っているのは、お気に入りのYouTuber「うさもぐ」さんが話していた、「オキーニョ」というパン屋さんのミルクフランス!

 

ごちそうさまでした。

 

と、見せかけて、最後のデザートタイム!!(散々甘いの食べたけど)

 

ふっふっふ....

 

じゃじゃーん!

 

帰り道にスーパーに寄り、ゆで小豆をゲットしたのはこのため。(あんこと間違えて買ったのは内緒)

半分残していたプレーンのベーグルの上に、小豆を乗せて、バターを乗せて...

あんバターベーグルトースト〜!

※これまた、うさもぐさんの影響で「あんバター」の虜になりつつある私

 

どれどれ...

 

美味しい!!!

小豆がポロポロ落ちて食べにくいけど、お味はパーフェクト!

 

姉のドイツ土産にもらった紅茶を飲みながら、あまじょっぱいあんバターにかじりつく、

こんな幸せったらないよ。

 

Get tired したのは、この瞬間を迎えるためだったのかも...

 

満腹、満腹

 

ごちそうさまでした!

 

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姉が暮らした白楽を歩いて、姉が通った大学に行って、おすすめのベーグルを食べて、姉からもらった紅茶を飲んで...

 

なんだか、姉に縁のある1日だったなあ。

 

1人で過ごしたのに、姉妹で過ごしたみたいな、変な気分。

 

思えば2ヶ月ほど前、姉がドイツから帰国した時のこと、何も日記に残せなかったなあ。

 

姉の帰国が決まった時、「対等に、色々な話しをしたい」と日記に残していたけど↓

natsunitsuki.hatenadiary.jp

 

全然時間が足りなかったな。実家に住んでない分、余計に。

あっという間にまた、いなくなっちゃったな。

 

でも、久しぶりに家族が揃って嬉しかった。

変わったようで、変わらない姉に会えて嬉しかった。

 

今度は、会いに行けたらいいなあ。

 

そんな私の心を読んだかのように、こんなメッセージが届いた。

 

 

 

そこに美味しいキャロットケーキがあるなら、

行かないわけには、だね。

 

 

 

 

 

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