なつにつ記

過去と今を自由に飛びまわる私記/エッセイ。 レトロでファニーでちょっぴり不器用なくらし。 食いしん坊。 短編小説だと思って、お暇な時にぜひに。

言いたいワード集

 

携帯のメモアプリに、「ワード集」という怪しいタイトルのメモ帳がある。

「よしなに」「ご機嫌なナンバー」などなど、ずらりと並んだたくさんの言葉たち。

そのほとんどが、古めかしいというか、まあ、言葉を選ばずに言えば死語である。

他にも、アニメや漫画などから引用されたセリフたちも盛りだくさん。

 

何を隠そう、このメモの正体は、「私がいつか言いたいワード集」なのだ。

 

いや、今言えば? 

 

なんて呆れないでいただきたい。

ただ声に出すだけでは満足しないのだ。来たるべき時、場所、状況で、TPOを弁えたうえで、自然と口から発したいのだ。

(何を言ってるんだろう、この人は)

 

皆さんも、学生時代に英単語を暗記した経験がおありだろう。単語帳を熟読して。その結果、英語話者でなくても、ある状況において、自然に適切な英単語が浮かんだ覚えがあるのではないか。

 

そう。それです。

 

私も、ある日突然、これらの言葉を使うことで、実感したいのです。

あざとく、わざとらしく言うのでは意味がないのです。

それが、死語、もしくは死語になりつつあるワードを生き返らせるカギなのです。

(ずっと何を言ってるんだろう、この人は)

 

まあ、とにかく今日はこの場を借りて、いい加減たまってきたワード集を、ご紹介しながら整理させていただきたい。意味や使用例も含めて。

塵も積もれば~、とはよくいったもので、こうしたくだらないことに限ってコツコツ積み上げる私に自分でも笑えてくる。

 

それではまいりましょう、「私がいつか言いたいワード集」のみなさんです、どうぞ

 

ーーーー

 

「ええ、」 

意味:はい、うんといった返事、相槌

これは、今でも使っている方が多いから、比較的ハードルが低い。

もちろん男性も使うけれど、大好きな昭和のアイドルや俳優さんが上品に受け答えする様子にあこがれた。

 

「いなせ」 

意味:粋(いき)で、勇み肌で、さっぱりしているさま。また、その容姿や、そういう気風の若者。

ラッツ&スターの「め組の人」の歌いだし、「いなせだね 夏を連れてきた人~♪」で若者にも認知されたのではないか。(倖田來未verがTiktokで流行った)

江戸っ子の誉め言葉っていいよね、そもそも「粋」って言葉が大のお気に入り。垢ぬけて、自然な色気のある「いなせな女」が、私のロールモデルだな!

 

「ずっちーな」 

意味:ずるいな 月9ドラマ『東京ラブストーリー』の第一話のラストでカンチがリカに対して言った台詞。

本家を見れていないから、一回しか発していない言葉とは知らなかった。

物まね芸人・山本高広さんの影響力はすごい。私はトレンディドラマのあの「クサさ」が好きだ。でもかなり難易度が高い、スベりそう。

 

カップリング」

意味:2つのものを組み合わせる、結合させること。カップル(主に男女の)をつくること。

マイベストジブリ作品、「海が聞こえる」にも、「あたしがいなくなってすぐリョウコとカップリングするなんて思わなかったわ」といった里佳子のセリフがある。

ジブリの隠れた名作「海がきこえる」に、イマの若者が心打たれる理由。 - nightingale

 

「アベック」

意味:男女の二人連れ、特に恋人同士のこと。フランス語からきている。

前出の「カップリング」と合わせて使いたい。

 

「Bingo!」

意味:予想が的中したり、うまくいったりしたときに発する歓声。 大当たり。

「そう!そういうこと!」と言ってしまいそうになる時に、指を鳴らして「Bingo!」とかっこつけるのが目標だ。

 

「Baby」

意味:直訳の「赤ちゃん」でなく、[愛しい人」「可愛い人」

Babe や Bae、更に糖度を足してSweetie Honey Pie と進化させる。

「Hi gougeous」なんて言ったり言われたりして、自己肯定感あげたいよね。

韓国の「オッパ」みたいに、日本語でもかわいらしい呼び方ないのかな。

 

「パラビン・パラボン」

意味:*1ジャジャーン,あら不思議(◆事がやすやすと予測どおりに起こることを強調するために用いられる;米国のテレビ番組The Sopranosで有名になったフレーズで,ドラムの音を模していると思われる)

わたしの場合は「フルハウス」のジェシーから習った。

ジョン・ステイモス、「フルハウス」スピンオフ出演を断ったオルセン姉妹に腹を立てた | Vogue Japan

他にもフルハウスで学んだワードはかなりあって、母と一話から見返した際に、二人の間で死語英語が飛び交っていた。

 

「手前味噌」

意味:自分で自分をほめること。 昔、味噌は自家製でそれぞれ自分の作った味噌を自慢し合ったことから

「手前味噌で恐縮ですが、」と話し始めたい。

でも最近、自分に自信をつけるため、なるべく謙遜をしないようにしている。

 

「よしなに」

意味:よろしく。いい具合になるように。

ご存じ(?)達郎さんの口癖。タツローくんスタンプにもあり、汎用性が高い。

 

「〜してからに!」

意味:倒置法または言いさした形で文末に用いられ、不満・不快の意を込める。…たりして。

冗談交じりに怒るときにつかいたい。「ダメって言ってからに!」みたいな。

 

「彼氏、彼女」(呼び名)

「ヘイ、彼氏ぃ」「そこの彼女!」なんて風に、お茶目にきざな呼び方したいね。

 

「かわゆい」

意味:かわいい

3年奇面組」の”河川唯”の発音で言いたいねえ。

日向(ひゅうが)ねぎポン&勇魏🍮𓊝🦈👠💚🔥⚓☠︎🍺🐬🍊🦋🌸🐰 on X:  "本日12月18日はハイスクール!奇面組より河川唯の誕生日です。 声優さんは高橋美紀さんです。 唯誕生日おめでとうございます🎉🎊 #奇面組シリーズ  #ハイスクール奇面組 #河川唯生誕祭 #河川唯 ...

 

「チミ」

意味:君 

皆さんご存じ、変なおじさん。「なんだチミはってか!?」

くだらないことばかり思いつく人間なので、J-POPの「君」の部分を全部「チミ」に変えて歌っては一人ほくそえんでいた。

前出の「かわゆい」と合わせて「チミ、かわゆいね~。」ってニタニタするの。

 

「いいよなあ~」

元ネタ:志村けんのコント「いいよなおじさん」の口癖

いいよなおじさん | 笑顔で楽しく生きるためのヒント♪水泳、ピラティスインストラクター、心理カウンセラー 高木愛のブログ

ちょっと粘っこい感じでいうと、っぽくなる。

「いいよね~」というところを「いいよなあ~」と満面のにったり笑顔で言い直すと、途端におじさんになれるのでおススメ!

 

「うんと、うーんと」

意味:たくさん。非常に。

ジブリヒロインになりきった気持ちで、体全体を使って表現しよう。

 

「ナンセンス」

意味:意味を持たない事柄。また、そのさま。無意味。

「意味ないよ」っていうより、「そんなのってナンセンス!」っていう方が誰も傷つかないし可愛くないかしら?

ちなみに、「ナンセンス文学/絵本」というジャンルが存在するが、道徳系絵本よりもユーモア重視な私の好みである。特に、読書が苦手な子供には、頭を空っぽにして笑えるのでとっかかりには良い。(大人気・ヨシタケシンスケさんもそうよね)

 

「邪魔するでー」

その後の流れ:「邪魔するんやったら帰ってー」→「はいよー」→ノリ突っ込み

ベタな吉本新喜劇お家芸である。これをやってくれる関東の友達募集中。

 

「あんたが大将」

海援隊の曲がきっかけなのかな?

「本日の主役」よりも「あんたが大賞」たすきをかけたいなあ。私だけ?

 

「ご機嫌なナンバー」

意味:ナンバー=楽曲。昔のラジオDJの慣用句。

達郎さんでいえば、「土曜日の恋人」や「高気圧ガール」が浮かんでくるよね。

 

バケラッタ

元ネタ:「オバケのQ太郎」に出てくるキャラクター「O次郎」が唯一発する事のできる言葉。(実際には「イヤラッタ」「アホラッタ」等、多数のバリエーションがあるらしい)

森かずお(餃子大王) on X: "バケラッタのO次郎って知ってる ...

オバQはよく知らないが、世代の母からの紹介と「藤子・F・不二雄ミュージアム」にてそのあまりの素朴な可愛さにやられてしまった。

わたしも言語化するのに疲れたらこの一言で済まそうっと。バケラッタ

 

「やんややんや」

意味:ほめそやす際にいう言葉。主に歌舞伎や狂言で用いる。

千と千尋の神隠し」で、神様たちが千尋をたたえるときに「やんやーやんやー」と言っている場面が昔から大のお気に入り。

カオルッチィ☆てるみーっこ♪レポ隊士 on X: "よきかな~♪から~のやんや~やんや~♪ほんと好きヽ(*´∀`)ノ❤フライングお酉様かわいいっ✨ #千 と千尋の神隠し https://t.co/aFvzE9YHA9" / X

 

「しーうーのあらまんちゅ」

意味:不明 「ブラックジャック」のピノコが、機嫌のいいときにでる謎の鼻歌

ピノコ 白黒」の検索結果 - Yahoo!検索(画像)【2023】 | キャラクターデザイン, キュートなスケッチ, ピノコ さん

アッチョンブリケより謎で好き。

 

「わうい」

意味:悪い。「ルーニー・テューンズ」のトゥイ―ティーは、さ行の発音をた行で、ま行、た行、ら行の発音をあ行でしゃべる。 

LOONEY TUNES | PLAZA | プラザ

トゥイ―ティーの物まねならまっかしといて!

 

「パニ・パニ・パニック」

元ネタ:スリムクラブのコント「快物フランチェン

まナナ on X: "きっとみんなパニッパニパニッパニパニパニパニック!!!wwwwww #スリムクラブ #パニッパニパニッパニパニパニパニック  #エンタの神様 https://t.co/dQSLnBYZmj" / X

「パニッパニ、パニッパニ、パニパニパニック にいちがに、ににんがし、その先分からない~♪」エンタ世代なので、いまだにこの歌が頭から離れない。

 

「おぉなんと」

元ネタ:パワーパフガールズの市長の口癖

子どものころはこの市長が嫌いだった。自分勝手だし、「ピクルスの蓋くらい自分で開けろ」と思っていた。

 

「言うてる場合か」

元ネタ:男性ブランコのコント(キングオブコント2021で見た)

謎の奇怪な動き一緒にしたいところだ。

「邪魔するでー」もそうだが、関西のノリ突っ込みにあこがれがあるらしい。

 

「畜生」

意味:けだもの。また、鳥獣虫魚の総称。人をののしって、人に価しないものの意で使う語。

「ちっくしょう」って昔の漫画にありがちな表現がたまらん。現代の罵り言葉よりよっぽどましな気がする。悔しさも込められている気がして。

間違ってもコウメ太夫にならないように、気を付けて。

コウメ太夫の「チクショー」、実は高度なネタ? 松竹梅が隠れていた

 

「バタくさい」

意味:西洋かぶれしている。いかにも西洋風である。

差別用語にも捉えられるからあんま使っちゃいけないのかな。

でも私にとっては、最上級の誉め言葉。なぜなら、掘りが深く濃いお顔、つまりバタ臭いお顔立ちがどタイプだし、西洋のファッション(とりわけヴィンテージもの)に特段魅力を感じる。

 

「連中」

意味:仲間である者たち。また、同じようなことをする者たちをひとまとめにしていう語。親しみ、あるいは軽蔑 (けいべつ) を込めていう。

風立ちぬ」の本庄さんがよく口にしていて、インスパイアされた。

「あいつら」でなく「連中」ってのがいい。浪漫感じる

 

ダウト(doubt)

意味:疑う。疑わしく思う。信用しない。

「うそ!」じゃなくて「ダウト」と、気障にさらっと言いたい。

トランプゲームの方も好き。

 

「たまるか」

意味:土佐弁で、驚きの感情を表現するときに使う言葉

不朽の名作・愛してやまない「お~い竜馬」で頻出のセリフ。

画像

これ以外にも、同書のセリフはほぼ丸暗記しているので、言いたいワードだらけである。(通じる相手が少ないのが悩み)

「海が聞こえる」もそうだが、土佐弁に弱いんだ、私....。

 

「あきれた」

意味:程度の低いものや度が過ぎるものを見聞きするなどして、うんざりしたり、困惑したり、ばかばかしく思ったりする。 唖然とする。 仰天する。

女の子がお姉さんぶって「あっきれた」っていうの可愛くない?

 

ーーーーーー

 

いかがだったでしょうか。

今年の流行語が発表されたというのに、とんだ逆行である。

まあ、いかにも私らしいよね、ってことで。これからも更新していく所存です。

 

私が自然と口に出せたその暁には、どうぞみなさん、過剰に反応せず受けとめていただけると幸いです。

 

よしなに。

 

*1:米略式

とんでも私語録

昔から思い込みの強いところがあるので、

漢字の読み方や言葉の使い方を間違えては、家族に微笑み交じりに指摘されてきた。

そのくせ、やたらプライドが高いので、揚げ足を取られたように感じて「知ってるもん!」「いいんだもん!」とプンスカしてきた幼い私。

 

しかし、この年になるとそのご指摘は大変ありがたいことに気づく。

恥をかくのは自分なのだ。

近頃は、いっしょになって笑えるようになった。(目は笑っていないが)

 

二度と間違えないように、ここに歴代のとんでも語録を残したい。

 

「ごつ」(五つ)

幼児時代、「ひとつ、ふたつ、よっつ...ごつ!」といった具合に元気よく間違えていた。

 

「ろけつ」(結露)

寒い時期車に乗ると、フロントガラスを見て、「ろけつしてるね~」と一言。

「ろけつって...おけつじゃん!」と散々笑われた。

 

「パク・ネンジン」(朴念仁)

いや、だって、韓国のパクさんも漢字こう書くじゃない...?

「無口で不愛想な韓国の昔のお坊さん」が由来だと思っていた。

 

「りゅうふ」(流布)

スラムダンクの流川くんも“る”って読むもんね。

というか私って、読めないくせして、難しい言葉を使いたいのね。

 

「つきめん」(月面)

月という漢字を見ると、どうしても「つき」という音しか浮かばなくなってしまう。

月曜日の、月ね....もう!!

 

「くるみこじょし」(クルミ小女子

大好物なのに間違えちゃ駄目よ。

小女子って玉筋魚(イカナゴ)のことなんだって。

 

 

今のところ、以上。

また、とんでも私語録が発覚したら更新していこうと思う。

 

より知的なレディになります。

最近の私 Dump

 

「あーたいへんだ。」

 

このところ、私の中のプーさんがそうつぶやくことが多くなった。

ついでにいうなら、「どどどどうしよう」とピグレットも慌てふためいている。

 

師走。「お坊さんが走るほど忙しい」という俗説の通り、例にもれず私にもその波はやってきたらしい。

仕事に、プライベートに、自分の心身のコントロールに...常にやる事がある感じ。普通なら「ありがたいことだ」と感謝するべきだが、私はそうもいかない。

耳タコかもしれないが、とにかくゆとりと余裕のある、素朴で刺激の少ない生活が第一なので。

 

昔はスケジュールを一つ埋めたら、前後は空白にするのが常だった。休日のどちらかは人と会い、一方は家でのんびり過ごす、という風に。

なので、大変恐れ多いが、空いていても誘いを断る事も多かった。(嘘をついてでも)

そのせいか狭く深くの交友関係しか向かず、友達がなかなか増えないというデメリットもあった。

 

しかし、今はだいぶ柔軟になった私。まだまだ"フッ軽"には程遠くとも。

特に一人暮らしを始めてから、断然、家にいるより外に出ている時間の方が多くなってきた。(実家が快適すぎたのもある)

もっぱら一人行動だが、新しい場所やコミュニティーに一人で飛び込む度胸がだいぶ身についている。外に出て、いろいろな経験を絶賛積んでいるのだ。

なので今の私は、自分史上一番忙しい...いや、充実(いい言葉!)しているといっても良い。

 

そんな中でも、前回の日記で危ぶまれていた「本を読む余裕」は無事確保しているが、「日記を書く余裕」は正直後回しにされている。

前回の日記が12月1日。ブログではなく、あくまでも日記なので、できればコンスタントに私の日常を記したい。突然結果を見せるのではなく、過程や葛藤も残せるのが日記の醍醐味だと思うから。

しかしだ。私の日記は回りくどく長い上、曲がりなりにも文にこだわってしまうので、余裕のある時でないと書けないジレンマ...。

 

どうせ自己満なんだから、もっと手軽に、書ければいいのに..

…あっ、じゃあ、こういうのはどうだろう?

題して、「日記Dump」!!!

 

「Photo Dump」というスラングがあるのをご存じだろうか。Instagramではよく見かける言葉。「photo」はご存じのとおり「写真」、「Dump」は「捨てる」「放出する」なので、この2つを合わせると“写真を放出する”=撮りためた写真をまとめてSNSに投稿するという意味になる。

意味のない、他愛のない写真を、この言葉と共に雑多に投稿するのが若者の間で流行っているらしい。

 

「日記Dump」...うん、文を構成する暇はないけど、書きたいことはいくらでもある私にぴったりじゃないかしら!

 

ということで、脈絡もなにもない、「最近の私の出来事/思ったこと/気づいたこと」等々を綴っていくので、あしからず。

 

とりあえず、サザエさんのタイトル風をば..

 

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「私  姉が恋しい」

現在ドイツの大学院に留学中の姉。大変充実した忙しい日々を送っているようで、連絡はSNSで極まれにするくらい。そもそも頻繁に連絡を取り合うタイプの姉妹でもないし、時差の関係で電話も難しい。

それでも、最近無性に、姉に会いたくなる自分がいる。多分、3月に一時帰国することを知ったからだ。私にとって姉とは、いつも自由に飛び回る神出鬼没の存在で、「会えたらラッキー」くらいの気持ちでいたので、いざ現実味を帯びると、無性に恋しくなったんだろう。

 

会いたい、というより、会って話をしたい。

今なら、対等に、姉といろんな話ができる気がする。

やはりというか、姉も秘密主義なとこがあって、特に妹の私には、昔から聞かない限りあまり自分のことを話してくれなかった。

それに加え私も、「姉と私は違う」「どうせ私は」と、一種のコンプレックスがあり、あきらめているような部分があった。

姉というのは、いつも私の一歩先を歩くものだから、対等に話せないのは仕方ないのだと。正直、姉に対しても臆病というか、傷つきたくなくて気を使っていた。

でも本当は、母にそうするように、姉にも親友のように何でも話せたらいいな、とずっと思っていた。姉は違う考えかもしれないが、私はそう望んでいた。

 

今の私なら、それができる気がする。自分の弱さも強さも受け入れて、少しは自信をもって姉と自然体で話せる気がするのだ。姉は私にないものをたくさん持っているが、私も姉にないものをたくさん持っている、とようやく気が付いたから。

話したいことも、聞きたいことも、したいこともたくさんある、

そんな世界でたった一人のお姉ちゃんに会える、3月が待ち遠しい。

 

「私  マッチングアプリ退会」

...なんていうと、ついに恋人ができたみたいだが、そういうわけではない。

勇気を出して1カ月続けて、わずかでも素敵な新しい出会いがあって、もう充分よね、と満足しただけ。私は何人もの方と交流できる器用さも心のキャパもないので、それだけでもう十分。

ありがたいことに、退会してもそのご縁は続いているから、この先は自分の素直な気持ちに任せたい。前みたいにお相手の気持ちを優先するのはやめる。

少なくとも、性別関係なく楽しく過ごせる友人が増えたのだ。友達作りを目的にはじめてアプリをした時に、友情どころか誰1人として心を開けないまま、逃げるように退会した時とは天地の差だ。(その時も1カ月でやめた)

 

引き続き、外に出ていろんな交流や経験を積んで、自分自身も成長しよう。自分を大切にしながら、ゆっくりのんびりね。

 

「私  1人立ち飲みバーデビュー

ついに!前回の日記では躊躇して入れなかった、立ち飲みバーデビューを果たすことができた。

お邪魔する瞬間はドキドキだったし、注文や会計のシステムも、見様見真似だったが、常連の方、そしてマスターさんが優しく迎え入れてくださって安心した。

まず一杯目に、唯一漢字が読めた日本酒「天明」を頼んだ。(日本酒好きのマスターさんがやっていることもあり、種類も豊富だった。)

ポテサラ、甘辛いたれのから揚げをつまみに頂いたのち、銘柄は忘れたが「甘くて濁っているやつ」で2杯目。このあたりから常連の方々と、初対面とは思えないくらい打ち解け、自分でも意外なほど楽しくお話しできた。

店は大人気で、入れ代わり立ち代わり様々な方が出入りし、狭い店内が混み合う中、もう少しこの場にいたくてつい3杯目の日本酒を頼んでしまった。宮城の.....なんだったっけな、後味がピリリとしたお酒。

 

気づけば、新入りの癖に、19時頃〜23時ちょっと前まで、長居してしまったので、「ごちそうさまでした、またきます」と言い残し、慌てて店を出る。

さすがに日本酒3合は飲みすぎたようで、千鳥足というのを初めて体験した。家が近くてよかった....。

何度も通いたい居心地の良さだったが、以下の教訓を胸にしっかり刻んだ。

ウイスキーや焼酎など、糖質の低いお酒を嗜む程度に。"やわらぎ水"もちゃんと飲む。

◎やはり喫煙者が多いので、長居はしない。

 

でも、勇気を出してよかったな。まだまだ慣れないこの土地に、顔見知りというか居場所ができたようで、嬉し楽しい夜だった。

 

「私  自炊を通して食の好みを知る」

一人暮らし&自炊生活も10カ月目に突入し、「無理せず楽しく美味しくつくる」というルーティーンがだいぶ板についてきた。

レトルト、冷凍、時短や目分量といった、以前の完璧主義な自分なら許せなかったことをうまく活用できている。

ここで、最近のリピートご飯を3つご紹介!

①納豆/卵かけご飯...ご飯の量に対して卵液が”ひたひた”くらいが好みなので、ご飯の半分を納豆で食べ、半分を卵をかけて食べるのが今のこだわり。相変わらず牡蠣醤油がお気に入り。あと塩昆布。

②生春巻き...最低週一のペースで食べている気がする。巻き寿司のように一つ巻いてはたべるスタイル。具材は葉物野菜とサラダチキンはマストで、日によってカニカマ、にんじんラペ、アボたく(アボカドとたくあんを混ぜて味付けたもの)を巻く。ソースはスイートチリソースで。そろそろパクチーも欲しいなあ。

③炊飯器レシピ...さつまいもご飯、カオマンガイ、ケチャップライスなど、味付きのご飯を炊飯器で大量に作ってストックしている、

白ごはんだけだと飽きるし、お弁当には味気がないので。炊飯器の無限の可能性に毎度感動している。

 

「私  女の子って楽しい

最近、メイクもヘアセットもファッションも、ボディメイクも楽しい。

といっても、もっぱら会社へはノーメイク&適当服だが、完ぺき主義にはオンオフの切り替えが必要なので許してほしい。その分、休日のおでかけに思う存分おしゃれするのが楽しみというか、趣味になっている。

 

メイクは、20歳を超えてからきちんとやり始めたこともあって、歴が浅い文まだまだ新鮮で楽しい。特に最近は眉毛の重要さを実感している。もともと自眉がしっかりあるので、それも活かしたいところ。髪が明るくなった分、眉マスカラで色を変えてみるなどしている。セルフで整えるのも慣れてきたが、また眉毛サロンに行ってみようかな~とも思う。

 

すっかり伸びた髪も、ヘアアイロンを練習しながらいろんなアレンジを楽しんでいる。そうそう、心配していたカラーアレルギーも全く出ずに1カ月経過した!

ということで、さっそく次に試したいカラーを考えてわくわくしている。

 

ボディメイクは、「バランスよく食べて動く」という当たり前だけど大事なことをずっと続けている。週1.2回の運動も、半年以上たち無理なく習慣化している。大好きな「食べる」という行為を、今はほとんど制限なく楽しめている!

せっせと貯金したお金で再び医療脱毛も契約したし、引き続きボディメイクも頑張って、2024年の夏こそ、ビキニデビューだっ!

 

「私  まち歩きガイドツアーに参加する」

職場でチラシを目にしてからずっと気になっていた「横浜まち歩きガイドツアー」に満を持して参加することができた。

快晴の中、ちょうどイチョウの黄落も見頃で、最高の散歩日和だった。

平日の午前中のツアーなので、案の定というか、私が最年少で、50~80代くらいのおばさまおじさまと共にてくてく着いていった。

普段一人で歩いているルートをガイドさんの解説付きで巡れる上、ホテルニューグランドコンシェルジュさんや、シーバス、マリンルージュを運営する横浜クルージングの広報さんが、営業も兼ねてお話を聞かせてくれた。

ホテルニューグランド、一度レストランだけでも入ってみたいのよねえ。横浜市民にとっては、憧れのウエディング会場なんだって。

マリーンルージュも、サザンの歌を聴いちゃったら一度は乗りたいよねえ。

ガイドさんの豆知識だけでなく、参加者の皆さん横浜市民なので、穴場スポットを色々と共有していただいたのも嬉しい収穫だった。

仲良くなったおじいちゃまが、私がいつも行く図書館の穴場ランチスポットを教えてくれたの、やった!

 

「私  佐藤まどかさんが好き?」

児童書、そしてヤングアダルト小説(ティーンズ小説ともいう)をもっぱら好む私。

中でも最近、佐藤まどかさんのYA小説を多く借りていることに気づいた。

www.madoka-sato.com

イタリア在住の作家さんで、元プロダクトでデザイナーの佐藤さん。

だからか、どの本も表紙のデザインがとっても素敵で、思わず「ジャケ借り」してしまう。文章も、おしゃれでさわやかで、さっくり読める。

出会いは4年前に読んだ「一〇五度」で、今年になって「スネークダンス」「カフェ・デ・キリコ」と続き、つい最近「世界とキレル」を読了した。

引き続き、YA小説作家さんを知っていきたい。

 

 

 

…さあて、来週の「なつにつ記」は?

 

私です。先日、片栗粉をキッチン下の戸棚からとろうとしたら、蓋が緩んでいたのか全てキッチンマットの上にぶちまけました。時刻は夜の22時でした。掃除機もかけられず、外でマットをはたきました。

 

さて次回は、

「私  初めて国立科学博物館に行く」

「私  転職を考えはじめる」

「私  初1人クリスマス」

 

の3本です。

来週(は無理だろうけど)もまた、みてくださいね!

ジャンケン、ポン!

うふふふふふ

 

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ふう。

私の中のプーさんとピグレットも、すっかり落ち着いた様子。

目覚めた時、最初にどんなことを考える?

 

日記 Dump、我ながらいいやり方だなあ。サザエさん風は二度とやらないけど。

こうして、自分の機嫌は自分でとっていかなきゃね。忙しさも、余裕も、結局は自分でつくっているものだから。

 

溜まってきたら、またDumpしにこよう。

あーたいへんだ。

 

シーソーゲーム

 

ゆらゆら。ぐらぐら。心が不安定。

このシーソーから、降りたい。

 

「些細な変化を受け入れていこう」と日記に書いた通り、11月後半も変化とともに怒涛に過ぎ去っていった。

natsunitsuki.hatenadiary.jp

暮らしの面でも、仕事の面でも、婚活の面でも、大小様々な変化があった。

そのほとんどが、自分から進んで変化を起こそうと努力したことなので、それは素直に称えたい。やるじゃん、意外と度胸あるじゃん、と。  自分の成長が嬉しい。

 

つい最近も、お酒なんてめったに飲まないけど、出会いを増やすために気になっていた立ち飲みバーへ挑戦しようとした。

常連の方々で賑わう様子に怖気付いてしまって、寸前でやめたけど。

 

ただ、やはり変化は喜び、楽しさばかりではない。少しずつ、時間も心も余裕がなくなってきた。

 

目指していた「些細な変化」にできていない証拠かしら。

みなさんからすれば「些細」でも、私に取ったら一大事になってしまっているのか。

不器用&極端だから、新しい変化に全神経を奪われてしまっているのか。

いや、考えすぎな心配性(不安症?)が、発動してしまっているのか。

 

そのどれもかもしれないなあ...

 

加えて仕事でも、変化、即ち成長や実績がより求められるフェーズになってきた。

仕事に関しては、否が応でも、変化しなきゃだから参っちゃうよなあ。本当は、のんびりとルーティンワークしていたいの...

何を隠そう私は、仕事への情熱や目標、夢というのがゼロに等しいのだ。

ワークライフバランスを、できるなら2:8くらいでやりたい。

でも、頑張らなくちゃ...。

 

そうした中で、ついに一番恐れていた、「読書をする余裕」がなくなりつつある。

空想の世界に浸る暇もなく、現実のあれこれを考えてしまう。就寝前の読書タイムが、考え事タイムにすり替わってしまう。夜に思考の海に潜るのはよしなさいとあれほど…!

 

今何とか読み進めている小川糸さんの「食堂かたつむり」も、目が文字の上をつるつる滑ったり、途中で考え事に邪魔されて入り込めない。

母に勧められた石田衣良さんの「うつくしい子ども」だって、ようやく予約の順番が来たのに、読む余裕が果たしてあるのか...わー!!

 

いや、分かってるんだ。受け入れてるんだ。自分の性格も。

決して前みたいに自分を責めたくないし、こういう自分も愛してあげたい。

分かってるよ。不安なのは、自分にはどうしようもならないこと、起きてもいないこと、勝手な思い込みがほとんどだって。

飛び込んでしまえば、過ぎてしまえば、何でもないことだって。

 

でもさ、でもさ。

 

母にLINEで、そんな不安を打ち明けてみたら、

「フラットな"メインのあなた"の周りには、色んなあなた(変性自我というもの)がいて、過去の色んな経験から、その時々で、その変性自我がずずいっと前に出てくるのよ。今は前に出たいのね。そうやってあなたを守って来てくれたのね。ありがとうね☺

という優しい気持ちで見守ってあげてね。」

「そして無理のない範囲で、次のステージに行ける勇気を出したくなった時に、『今は出てこなくても大丈夫よ、メインの私でやってみるよ。』ってバトンを渡して貰えば良いのよ。変性自我なあなたも、必要があっているのだから、邪険にせず、嫌いにならず、愛でてあげてね。うっふん♥️」

という、なんとも母らしい、心に染み入るメッセージをくれた。

 

そうね。私が私を守ってあげなくちゃね。

 

本当は、このシーソーから降りたい。

感情の揺れの少ない、傷つくことのない平らな地面の上を歩きたい。

 

でも、降りて、すべてを断ち切って元の安定した生活に戻ったって、また、堂々巡りだと目に見えている。夢のためには、望む未来のためには、受け身じゃだめ。それ相応の努力が必要なのだ。

 

夢見る少女の私をおんぶして、待ってないで幸せを迎えに行く。今は、このシーソーに乗り続けなきゃ。

 

だから今こうして、日記を書いている。無理やりにでも「自分は日記を書く余裕がある」と思い込ませたい。心の整理のためにも、書きたい。いつも以上にぐちゃぐちゃな文章でも、自分勝手でも、構わない。

 

うん、何でもない日々を綴ろう。いつものように。

 

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先週、ポストに入っていた身に覚えのない不在票。ご依頼主は、「秋本食品株式会社」。

あきもと、しょくひん....? 秋本食品....はっ、まさか!!!

一瞬にして記憶がよみがえってくる。

 

確かあれは9月のこと。単純に安さを決め手に買った「オモニの極旨キムチ」のパッケージを見ると、キャンペーンの情報が。

www.akimoto.co.jp

なぜかその時気が向いて、応募してみることにした。

まあ、どうせ当たらないだろうな、と思いつつも一応媚び媚びのメッセージも添えて。(キムチは、甘くて酸味が少ないものが好みなので、あながち嘘ではないが)

応募はしたが、その後何の音沙汰もなく、抽選結果の確認方法もわからないので、すっかり忘れていた。

まさか、私が当選するなんて!

お、お米が箱に入っている...!こんなのはじめて...

いざ、オープン....

わァ・・・・・ァ・・・・

無意識にちいかわのようになってしまう。京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」さんの...「神楽」と「翁霞」...?かぐらと、読めない...でも絶対おいしいよう~
※「おきなかすみ」でした。

まだ勇気がなくて頂いてないけど、おすそ分けした母が「うますぎて震えた…なんなんこれ?!うますぎ太郎」と、先程のメッセージと同一人物とは思えない文章で感激していたので、すでにわくわく!

懸賞生活をする方の気持ちが分かった。なんともうれしいサプライズだった。

秋本食品さん、どうもありがとうございます!漬物また買います!

 

続けて先週のこと。お家をクリスマス仕様に模様替えした。

ベッド周りをはじめ、

レコードコーナーと、

キッチンも!

ほとんど100均や300均でそろえたが、奮発して靴下とタペストリーはLAKOLEで買った。山手の「クリスマストイズ」にあるような、ヴィンテージものや北欧っぽい飾り、それからクリスマスマグカップも欲しい気持ちはやまやまだけど...ひとまずね!

記念すべき、初一人暮らしでのクリスマス、気分が盛り上がってきたぞ!

 

そう!それでね、宮崎にいる叔母サン(タ)から、最高のクリスマスプレゼントを頂いたの!!

私のリクエスト、「九州の甘くておいしいめんつゆ」=「高千穂峡つゆ」を贈ってくださった上に、調味料やパンケーキミックスなどいろいろと...本当に、ありがとうございます。

叔母不幸な姪で、何も恩返しできていないのに、「元気に働いて楽しい毎日を送ってくれれば」と、温かく優しいメッセージをくれる、なんとも素敵な叔母様。

 

以前日記で紹介した、叔母様もそう(宮崎に3名の母方の叔母様がいて、今回はまた別の叔母様)だが、

natsunitsuki.hatenadiary.jp

遠く離れた姪のことを気にかけてくれる、それだけで心から嬉しく、有り難い。

宮崎に足向けて寝られないよ...(父方の実家は宮城県なので方向に迷う)

 

さっそく出社前の朝ごはんに、子供のころから大好きな「うまかっちゃん」を頂いた。

ネギと半熟の目玉焼きをのせて。

これこれ、濃厚なのに優しいとんこつ!スープまで一滴残らず飲み干したら、みるみる力が湧いてきた。

 

別の日の朝ごはん。待望の美味しい麺つゆで、これまた九州の美味しい島原手延そうめんを頂く。11月の寒い朝だって食べるよ?夏まで待てないもん!(つゆは温めました)

ん~!!これ、これ!!豊かな椎茸の風味。この甘味は蜂蜜なのね!ストレートなのにしょっぱくない、美味しい!

もう業務スーパーの激安めんつゆには戻れないよ…

 

…こうやって、私の心がどんなに乱れようとも、どんな私も見守って応援して愛してくれる人が確かにいる。

その事実だけで、シーソーに乗り続けられる。

様々な変化を経て成長した私の姿を、楽しみにしてくれる人のためにも。

 

それから、私がどんなに変わろうが、焦ろうが、日常はいつものんびりとそこにあるってこと、当たり前だけど忘れたくない。

引き続き継続中の「よかった探し」は、そのためにあるんだな。

 

スーパーのまんじゅうを見て思わずつられてニッコリしたり、

卵かけご飯にぞっこん中の私が追い求める、理想のお醤油に出会えたり。

食つながりでいえば、前回散々な結果だった、大戸屋風”鶏と野菜の黒酢あん”も、見事リベンジを果たすことができた。

前回の反省を活かし、本家レシピの味付けを真似したら、見事似た味になった!

cookpad.com

わざわざリンゴ酢を買ったかいがある。具材や手順を変えても美味しい!これから何度も練習して十八番レシピにしていこう。

食に関しての向上心と粘り強さは我ながらあっぱれ!

 

 

いつの間に12月になり、本格的に冬が始まる。

昨日、LAKOLEで、ずっと目をつけていたニット帽を思い切って買った。

雪ん子うさぎみたいで、かわいい...耳もあっためてくれるね。2月の初一人旅が実現したら、絶対持っていこう。

 

ああ、でもなにより今は、年末が待ち遠しい。

この不安定な心の元祖安全基地、実家に帰れるから。母のお雑煮や、豚の角煮や、おニューのせいろを使った蒸し料理も楽しみだ。

 

それから、親友Aちゃんと、会いたい。

会って、話したい。彼女の変化を、私の変化を。

 

「寒くなると人恋しい」なーんていうけど、決して誰でもいいわけじゃない。

この冬は、会いたい人と会おう。

 

いや、この冬に限らず、これからはずっと。

これまで、無理して人に合わせてきた自分から、変わろう。

不安から一刻も早く逃れたいからって、焦ったり、自分の気持ちを見て見ぬふりするのはやめにしよう。たった一人の私を大切に愛そう。

 

 

怖いよね。怖がっていいんだよ。

 

そう自分に語りかけ、不安定なシーソーに乗り続ける。

私と、みんなに見守られながら。

ゆらゆら。 ぐらぐら。

 

 

ゆらゆら。 ぐらぐら。

FRIDAY NIGHT BOMBER

 

"あの伝説の大阪の夜が蘇る!!??"

 

私の習慣の一つ、「山下達郎のオフィシャルウェブサイトのチェック」に勤しんでいたある日、新着情報が目に入った。

DJイベント、とな。

 

タワレコ渋谷で、ふーむ。

3000円ね、ほうほう。

...18時開場。なるほどね。

 

んー....行きたい、けど、行けないな。

 

この時そう結論づけたのには、時間と場所が関わっていた。

私の定時は18時なので、開場どころか開演にも間に合わない。それに、決して近くはない渋谷まで事前にチケットを買いに行く必要がある。

(ちなみに、1人で行くと言うことに関しては端から気にしていない。)

残念だが、今回は見送ろうと諦めモードに。

 

ところが数日後、ウェブサイトに追加情報が足された。

タワーレコードのオンラインサイトで、チケットの事前予約を受付中」...!?

 

つまり、チケットは確実に手に入るわけで...

 

その上、タワレコサイトに出されたイベント詳細に、トドメの謳い文句が。

70年代後半「BOMBER」が大阪のディスコで大ヒットしたことは、達郎ファンならみんな知っている。それがブレイクのきっかけとなったことも。

あの伝説の夜を、擬似体験できる...??

EDMが流れるクラブではなく、達郎さんの曲が流れるディスコに行ける...??

 

行きたい!!いや、行く!!

 

指が勝手に動いていて、気づいたら受付完了メールが手元に届いていた。

だって、そりゃあ、行けるもんなら行きたい!ご本人が来なくたって、山下達郎の音楽に全身で浸れる、またとないイベントなのだ。

 

(よし、そうと決まれば次は..!!)

 

残された「時間問題」をどうにかするため、「始業/終業時間の変更願いメール」をすぐさま上司に送る。

理由を説明する上で、多少は嘘のスパイスを振りかけたが、まあご愛嬌、ということで。

すんなりとご了承頂き、一安心。

これで、開場と同時に入れるぞ!

 

 

そうして時は過ぎ、待ちに待ったFRIDAY。

 

この日はなんと5時起き。

ただでさえ出社時間を早めた上に、気合いを入れてメイクやヘアセットをするので致し方ない。

 

1番時間がかかる服装選びは事前に済ませておいた。(たまたま数日前、母がお泊まりに来ていたので、参考意見を元に決めた。ありがたい。)

フロントリボンがついたボレロにタイトスカート。行き帰りの防寒には、厚手のコート。会場内にコインロッカーとか、預けられるところあるかなあ。

 

ディスコらしく、バブリーなセットアップを着ることも考えたが、張り切りすぎないよう控えめに。でも、髪も巻いたし、おろしたてのカラコンもつけたし。うん、おめかしはバッチリ。

 

カバンは、250mlの水筒がギリギリ入る、小さめのショルダーポーチ。これは経験から学んだもの。

ちょうど去年のこの時期、「昭和歌謡ナイト」でDJイベント初体験を果たし、(今回は記念すべき2回目)、カバンは小さければ小さいほど良いと分かったのだ。

 

最後に、とっておきのパンプス(じつは片足のヒールが欠けているのでツカツカ音がうるさい)を履いて、思う存分踊れるよう透明のシューズバンドを仕込んで。

よし、行ってきまあす!

 

誰よりも早く出勤。夜が待ち遠しくて、一日中仕事が手につかなかった。

 

 

ー 17時。誰よりも早く退勤。

 

夕食となる味噌おにぎりを食べながら(会場ではアルコールの販売しかないため)早足で駅に向かい、目標の電車に無事乗ることができた。

 

17:51 渋谷駅に到着。

ダンジョンのような構内で迷っている時間は、今日の私には1秒たりともないので、事前に見つけたご丁寧なサイトを、ありがたく活用させていただく。

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こんな変化、変かい?

金木犀の香りが恋しい。  

 

もう11月の2週目なの?もう年末ムードなの?

異常気象で暑い日が続いても、

街中はさっさとクリスマス仕様に早着替え。

 

今年のみなとみらいクリスマスは、100周年のワーナー・ブラザースとのコラボレーション。

ホグワーツ生徒にコスプレしたお兄さんが、フクロウ(のぬいぐるみ)を撫でながらじっとツリーを見上げてた。

ちなみに私の大袈裟な表現力は、トムとジェリーのDVDを履修して培ったものだ。トゥイーティーも大好き。声真似できるよ、わういねこたん。

 

でもこの季節はやっぱり良い。心地いい寒さと、心地いい日差しと。そうそう、大好物のラフランスも旬だしね!

駅の催事場で200円で手に入れた。今年初!

和梨洋梨もどっちも最高。

 

でもね、ちょうどこの日、イヤなこともふたーつあったんだ。ラフランスで幸せいっぱいの朝食を終えた後、食材の買い出しに行ったときのこと...

 

前にも書いたが、黒い食べ物に目がない私。イカ墨、黒豆、黒胡麻...なので、大戸屋黒酢あん定食も御多分に洩れず大好き。

前から家で作ってみたかったので、この日業務スーパー黒酢を買い、違うスーパーへ蓮根も買いに向かった。 

 

普通の綺麗な蓮根と、切り口が変色した値引き蓮根、どっちがいいかなあ....と野菜コーナーを行ったり来たりウロチョロする。

 

よし、決めた。今日使うのだから安い方。節約節約。値引きコーナーに戻ろうと、おじさんの後ろを通り抜けようとする。

あっ、ちょうどかご一つ分くらいしか通れないか。でもおじさんがちょっと、お尻引っ込めてくれれば...

 

「おめー、わざわざ狭い方通らないであっち(広い通路)行けばいいじゃねえかよ!」

 

怒鳴られた。

 

ちらりと見ると、確かに大きな柱を挟んで向こう側は広い通路だった。視野が狭い私は蓮根への最短ルートしか見えていなかったらしい。しかも、狭さに気づいたのはおじさんのお尻とかごがぴったり隣り合った時で、そこまできたら通る事しか考えていなかった。

私がもう少し予測ができてたら、おじさんがよける手間はそもそもなかったかもしれない。それか、通るにしても、「すいません、後ろ失礼しま~す」とか愛想よくいえてたら...

 

...反省はするけど、そんなに怒ることないじゃないか....

まだまだ子供な私は、「ごめんなさい」とは言えず、唇を尖らせながら、「いやただ通りたかっただけです....」と、聞こえるか聞こえないぐらいの小さな声で呟きながら、

”嫌な思いをして手に入れたにしては貧相すぎる蓮根”を手に、逃げるように去る事しかできなかった。

 

その時、時刻は9時半過ぎ。朝から人にマイナスの感情をぶつけられると、人間これほど気分が落ち込むものなのか。ズドン。

私の未熟さか、繊細ゆえか、嫌なことがあると、人より長めにうじうじ落ち込む気がする。わー!!!やだー!!!さっと気持ち切りかえて自分~!!

 

追い打ちをかけるように、だ。例の蓮根がたっぷり入った黒酢あんかけは、あまり美味しくできなかった。

黒酢が強すぎる、酢豚もどきみたい。レシピ通りつくったのに、どうしてよ...野菜を素揚げしなかったから?でも、味付けは全く一緒なのに...ズドンズドン。

食べることが何より好きな私にとって、おじさんの怒声くらいイヤなことだった。

 

ええ~い、休日に落ち込んでたまるか。

今日はとっておきの新しい挑戦が控えているんだ。よかった、予め楽しい予定を作っておいて...

 

というのも実は今日、気になっていた近所の居酒屋さんのランチに行くつもりなのだ。

付き合いでしか滅多にお酒を飲まない私だが、居酒屋さんのランチ営業には弱い。

しかも、定食が600〜1000円というコスパの良さ。(ご飯味噌汁おかわり自由で、ドリンク付き!)

 

昼とはいえ、1人で居酒屋の暖簾をくぐるのは初めてでドキドキ。いざ。

「こんにちは〜」

カウンターの端っこに案内され着席。

と同時に、「何にします?」と尋ねられた。

 

おっ、さっそくか。ランチメニューは10種類もないもんな。

えーと、ホワイトボードが日替わりメニューかな?

日替わり定食はオムライスと豚肩ロースステーキかあ。1番安いミックス定食(好きなフライを二種チョイス)が人気そうだが、揚げ物はよしとこう。

 

事前の下調べを経て、気分的にもお魚の定食かな、と目星をつけておいて良かった。 

サバ塩焼きも捨て難いけど、やっぱりこれ!

 

「炉ばた定食、お願いします」

 

ふう。

改めて店内を見渡すと、家庭的で隠れ家のような雰囲気で落ち着く。

常連さんや昼休憩のリーマンで賑わい、回転も早いが、アルコールや喧騒がない分、初めて来たとは思えないくらい居心地が良い。

お箸やお水、調味料からお手拭きまでセルフサービスで、孤独のグルメにもピッタリだ!

 

お、きたぞきたぞ!今日の炉ばた定食は、金目鯛の一夜干し。

お値段900円。

提供に時間がかかったからと、お魚をおまけしてくださった!見知らぬ人の怒声が、見知らぬ人の親切で一瞬にしてかき消されたよう。

 

いただきまーす!

あっ、味噌汁もお新香もかなりの薄味で嬉しい!居酒屋さんだから意外!

どれどれ、メインの金目鯛は...うん!炭火が香ばしい焼き加減。しっとり柔らかくて、骨までぱりぱり食べれちゃう。

こちらは塩気がかなりあるから、レモンとたっぷり盛られた大根おろしが嬉しい。

白ご飯との相性も抜群!

 

一応大人のレディーだから大きな声で言えないけど、焼き魚を箸で綺麗に食べるの難しい...特に、水分量少なくて身と骨がしっかりくっついている干物。

口に入った骨すら、手を使っちゃいけないのでしょ?食いしん坊だから可食部わざと残すの嫌だし....練習あるのみ、ですね。

 

ごちそうさまでした。

回転率に貢献しようと、食後のアイスティーを秒速で飲み干した。

次回は豚バラ生姜焼きか、肉茄子味噌炒めかな。通いたいと思える店を、近所に見つけられて、う〜んと幸せ!

 

美味しいものを食べると、イヤなことはどこかへ飛んでいっちゃうね。

でもまだまだ畳みかけるぞ!と意気込んで、

その翌日も大変充実した1日となった。

 

まずは図書館へ。今日借りた本は3冊と少なめ。図書館で、長い長い予約待ちを得て受け取った「贅澤貧乏」(どこで知ったんだっけ?)と、金沢のガイドブック。

2月に控えたバケーションで、初の一人旅をするかもしれなくて、行先含め現在検討中なのだ。雪降る城下町...いいよなぁ。

写っていないが、「ルート225」という文庫本も借りた。途中まで読んだが、小気味良いSFって感じ。女子中学生(主人公)のリアルな語り口調が少し読みづらいけど。映画化もしたんだね。

 

※ちなみに贅澤貧乏は、私にはちと早かった。1960年代の言い回しは難しい...

 

いつの間にお昼。みなとみらいグランドセントラルタワー下のMMテラスのベンチにて、国際色豊かな皆様を眺めながら、おにぎりをかじる。

旬を楽しむために炊いたサツマイモごはんも、ラスト。

 

 

約束の時間が近づくにつれ、だんだんと、ドキドキしてきた。

今日私は、美容院で髪を染めてもらうのだ。

以前ご紹介した、従兄の彼女さんに、2度目となるカラーをしてもらうのだ。

 

このドキドキは、期待半分、不安半分。

 

1度目、人生初のカラーのことは、あまり思い出したくない。

イヤな記憶ほど、心のいつでも取り出せるところに居座るのやめてほしいよね。

大切な記憶ほどすぐ取り出したいのに、心の奥深くに眠っているときがあるから厄介。

 

去年の夏、バッサリとボブにする勢いで、初カラーを彼女さんにお願いした。

生まれてから23年間地毛を貫いてきた私にとっては、かなり思い切った決断だった。

 

彼女さんは、その時も今までも、その素晴らしい腕前で私の希望をかなえてくれた。顎下で切りそろえられたボブに、ほんのり明るくなった髪色(最初なので控えめに、光にあてると微かに茶色いくらいでお願いした。)に、大満足だった。

 

異変が起こったのは、2、3日経ってからのこと。

最初は、うなじあたりがむずがゆくて、「ボブの毛先がちょうど当たる位置だからな」と気にせずにポリポリ搔いていた。

 

しかし、その後も中々かゆみが収まらないどころか、「痛かゆい」部類に入ってきた。

ついには、触れた時にざらざらとしたおぞましい感触がして、思わず血の気が引いた。

 

恐る恐る、祈るような気持ちで鏡を見ると、

やけどのような見た目と熱を持った赤いかぶれが、想像した何倍もひどく、首元に大きく広がっていた。

 

鏡に映る姿が現実だと思いたくなくて、しばらくは母に「首元、どうなってる?」と尋ねることさえ怖くてできなかった。

「わあ、ひどいね!」なんて言われたときには、とてもじゃないが立ち直れないから。(思慮深い母が言うわけないのに)

 

皮膚科に行っても、治るどころか余計に傷ついただけだった。

初めて染めたことを話すと、「じゃあアレルギーなのかもしれないね、そうね、もうカラーはできないね。うん、じゃあとりあえず塗り薬出しますね。」

「跡ですか?残っちゃうかもしれないですね。」

 

ノコッチャウカモシレナイデスネ。

 

淡々と無機質に説明するこの方は、ただお仕事をしてるだけだってわかっている。

必死にネットで、似たような症例や原因を検索した際に目にした言葉を、改めて直接告げられた。ただそれだけのこと。

 

でもその瞬間、崖の淵ぎりぎりにいた私の背中は、ポンと軽く押されてしまった。

それからしばらくは、どんな楽しいことがあっても、首元に意識が向くたびに鬱々とする日々の繰り返しだった。

 

...ああ、いけない、もうここらへんで。

ネガティブな記憶というのは、鎖のようにつながっていて、一つでも引き出そうとすると芋づる式で次々と襲い掛かってくる。

私が掘りたいのは、小さくても甘くて美味しい、ささやかな幸せのお芋だけなんだよ。

 

結論だけ言おう。あれから一年以上たった今、首元に跡は残っていない。

皮膚のサイクルか、保湿をマメにしたからか、徐々に薄くなっていったのだ。

途中、治ったと思ったら、また新たな場所がかぶれる、という風に根気のいる長期戦だったが、止まない雨はなかったらしい。

 

そのおかげで、今日、カラーをリベンジする決心がついた。

あの日ボブにしてから、首元を隠すように伸びていったロングヘア―は、綺麗なブラウンに染まった。「一生黒髪なら、せめて素敵なロングヘア―に」と、必死にヘアケアをやってきてよかった。

 

私は、ジアミンアレルギーなのかもしれないし、たまたま免疫が弱かったのかもしれないし、ストレスやホルモンバランスのせいかもしれない。そのどれも違うかもしれない。

 

だが、たとえまた繰り返しても、今度は突然の絶望じゃない。リスクを承知の上での自分の選択なんだ!

 

※11月11日現在、少し赤い湿疹が出るくらいで異常は見られない。

未然に防ごうと保湿をこまめにしている。

 

新しい私になって、美容院を後にする。

今日はなんと、もう一つ「人生初」を計画している。それがこちら。

カラーコンタクトレンズカラコンだ。

視力が悪いのでコンタクトをつけるのには慣れているが、カラコンはつけたことがない。高校生のころ、友人の元々可愛らしい目が、突然宇宙人のように大きく、人工的で不自然な色になってしまった瞬間、躊躇いが生まれたのだ。

(もちろん、人様の選択に口を出すなんてこと一切しない。)

 

でも今は、何でも試して、経験してみたい自分がいる。「絶対無理」だと思っていた社会人になれて、一人暮らしもできた私を糧に、少しは強くなれたのかも。

 

もう一つの大きな理由として、ずっと前にはじめた、バケットリストの存在がある。

iphoneのメモ帳に書き連ね、叶ったらチェックしているのだ。(以下抜粋スクショ)

夢物語気分で考えたリストが、いつの間にかチェックされた瞬間、深い満足感と幸福に包まれる。

そのバケットリストにあったのが、「髪を染める」「カラコンをつける」の二つというわけだ。他のリストと比べ、すぐにでも実現可能だと、思い立った。

 

 

ドン・キホーテカラコン売り場はかなり広く、ブランドも多すぎる。

その場で良さげなものを、という私の考えは浅はかだったらしい。

 

エバーカラー?というブランド(新木優子さんイメージモデル)が有名どころで初心者向けそうだったが、私の度数は在庫がないそう。

 

あ...そろそろ限界かも...。

HSP気質の私は、ドン・キホーテにいすぎると喧騒と情報量の多さで心身ともにやられてしまう。すでにグロッキーになりかけていたので、パッと目に入ったものを掴みレジへと直行する。

色も選ばなきゃなのか....じゃあ人気そうなこれで、はい。

 

後になって商品名に気づき、おかしくて笑ってしまった。

超モテコンウルトラワンデーの、つやモテリング。モテるといいね。はは。

 

10回分で2640円か...1回264円....旬のさつまいもがいっぱい買えるなあ....

とっておきの日に使おう。

 

こうしてまたひとつ、チェックがいれられそうだ。

 

 

前述したようにHSP気質な私は、変化が大の苦手。計画した予定が少し崩れるだけで、感情が大きく揺さぶられる。

安心・安定・平穏・ルーティーンが何より大事で....そりゃあ、繰り返すだけなら、失敗も絶望も、最低限で済むだろうしね。

(父も似たところがある。姉は海外で暮らせるほどのチャレンジャーなので、私が受け継いだらしい。)

 

でもね、変化しなければ私が望む夢は、人生は、絶対にこの先手に入らない。

だから、些細なことでも変化に慣れていかなくちゃ。

 

黒酢料理、初一人居酒屋、初カラー、初カラコン、初一人旅....

 

そして、初の婚活。

 

実は今月から少しずつ、婚活を始めている。現代版お見合い、マッチングアプリを中心に。

以前、「異性の友達作り」を目的にアプリを使ったことがある。あまりのストレスに、1カ月ともたずやめてしまったが。

 

素性も知らない初対面の異性に会う、というストレス以上に、相手の気持ちばかりを優先させて、「ありのままの私」をうまく出せない自分に嫌気がさした。

私の未熟さによって、結果的にお相手にも失礼なことをしてしまった。

 

だから今回は、はじめから真剣に誠実に、”人生を共に歩めるパートナー”を探すことを目的にしようと考えたのだ。

 

...異性の友達すら作れなかったのに?

恋すら碌にしたことがない私には高すぎる目標で、もちろんそう簡単に巡り合えるわけもない。

 

だから。だからそうする。

 

結婚相手を探すなら、これまで以上に慎重に、限られた方としか交流しないし、その場限りで取り繕う防止にもなるだろう。

 

急ぐ必要もなければ、決して「大きな変化」にしたくないから。

初めて黒酢あんかけを作るように、初めて髪を染めてみるように、はじめたいんだ。

この日記に綴る、ありのままの私の日常に、ほんの少しずつ、些細な変化を受け入れたいだけ。

大丈夫、覚えてる。本を読める余裕も、人にも自分にも優しくいられる余裕も、忘れないままで。

繊細な自分の特性も大事にしてあげて、無理のないようにマイペースで進めるつもりだ。

 

そしていつの日か、「その人」と巡り会えたら、「その人」のためならば、きっと大きな変化すらいとわない。

その時は、とっておきのカラコンをつけなきゃね。

 

変化には必ず、希望と絶望が紙一重となって、付け合わせでついてくる。

でも、何があっても、新しい自分を、愛してあげられますように。 

 

 

今朝もまた一つ、変化があった。

業務スーパーの「ホタテ入りクリーミーコロッケ」を楽しむため、このキッチンで初めて朝からジュージュー揚げ物をしたのだ。

サクサク、とろ〜りのコロッケに、舌鼓を打つ。

 

お好みソース、ケチャップ、ハーブ塩、田楽味噌、

変化を恐れず、味変してみようか。

Trick or Treat or Motomachi Yamate

3度目の正直。本当のハロウィンのはじまり。

 

10月10日に従兄とその彼女さんと、28日にAちゃんと行ったハロウィンパーティー

そのどちらも楽しくて、話が尽きない、素敵な時間だった。

 

今日は一転、一人で過ごすハロウィン。

 

といっても、こちとら無宗教。秋の収穫を祝うわけでも、先祖の霊を迎え悪霊に扮するわけでもない。かといって、わが国独自の文化に倣い、キメキメに仮装して街へ繰り出したくもない。人混みと喧騒が大の苦手なので。ひとりだし。

仮装してディズニーハロウィンを楽しんだという友人らの話を聞いて、「いいな、いいなあ」と相槌を打つだけ。(秘かな変身願望があるので、ハロウィンに限らず仮装やコスプレというものを、いつか本格的にしてみたい。)

 

せっかく休みの日だけど、ハロウィンとは無縁にいつも通り過ごそうかね。

と、考えていた私が、一人ハロウィンパーティーを開催するに至ったのには、二つのきっかけがある。

 

きっかけ①

ふと目にした、「横浜山手西洋館 ハロウィンウォーク2023」のお知らせ。

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/2_4/2023/09/033038379e56c96fcd77dd675447f282956badcb.pdf

当日イベントは終了しているが、館内装飾は今日まで行っている。

大好きな山手や元町を、改めてゆっくり巡りたいと思っていた私にとって、ちょうどよい機会となった。

私はこの地域に強いあこがれを抱いており、家族や友人と訪れるたびに”ここで暮らす自分”というのを妄想するのが常であった。所詮夢物語だが、想像するだけでうっとり。

 

西洋館をめぐりながら、ハロウィン気分も楽しめる、素敵な散歩になりそうだ。

 

きっかけ②

ここ数日、なぜか甘いもの欲が著しく、中でもキャロットケーキが食べたくて仕方なかった。なので、[横浜 キャロットケーキ]で検索してみると、「ブラフベーカリー」がヒットした。

bluffbakery.com

どうやら、横浜高島屋に出店するほど有名なパン屋さんらしい。

件のキャロットケーキをはじめ、ベーグル、シナモンロールやミルクフランスも人気らしく、「私がパン屋さんでロックオンするパンリスト」の上位と合致してしまった。

本店が元町にあることを知ったその瞬間、私のプランは決まったも同然。

 

こうして、いろいろなきっかけと思惑が重なり、この度「一人ハロウィンパーティー@元町山手」を開催する運びとなった。

美味しいパンやケーキを食べて、異国情緒あふれる街を歩き、西洋館にお邪魔する。

うーん、素敵。英国貴族みたいじゃないかしら。うひひ。

 

パーティではないだろ、なんて今更つっこまないでほしい。

要は、好きなものを好きなだけ食べたいときに、都合よく「パーティ」と名付けて罪悪感なく楽しめばいいのだ。パーティーの定義とずれていたって、構わない。

唐突に”土鍋ご飯パーティー”や”甘味パーティー”を一人で開催する私なので、手慣れたもんである。

 

ちなみに、パーティーの下準備として、パンの予約をしておいた。

人気のパン屋さんということもあり、目当てのパンが売り切れていたら嫌なので、パンの取り置きアプリ「sacri」を初めて試すことに。

sacri.jp

じっくりメニューを見て悩めるのがいいね。美味しそうなパンに囲まれると、迷いに迷ってしてしまう私にはぴったりだ。(なぜか美味しいパン屋というのは狭い店が多いから、早く決めなきゃと焦ってしまう。)

1番のお目当て、キャロットケーキはホールしかメニューになかったので、お店でカットサイズが買えますように...!!!

 

受け取り時間は12時半なので、いつも通り図書館からの放送ライブラリーで時間をつぶす。

今日観た作品

◎「SBCスペシャル 福太郎の家」

信越放送 2008.05.29

これが本当に良かった...福太郎君の可愛さもさることながら、「地域で子どもを育てる」というある種の理想を見た気がした。

単にご夫婦が未熟なのだ、と言う捉え方もあるが、子育てで誰にも頼れず、SOSが出せずにいることの方が問題だと思いたい。

 

◎「家族記念日」

CBCテレビ 2009.03.30

浅野家のコスプレ家族写真、実写化して初めて存在を知った。(観てないけど)

羨ましい家族仲。たった一枚でも記憶に残る家族写真があったら、どんな別れ方をしようとも支えになると思うんだ。家族行事、我が家でも作りたい。

 

ああ、今日も最高の名作だった。

時刻はすっかりお昼時。お腹もぺこり。

放送ライブラリーから20分ほど歩き、ブラフベーカリーへと向かう。

坂の途中に、あったあった。

平日だからか、店内は予想に反し空いていて、パンも充実のラインナップだった。

かぼちゃメロンパンが、ハロウィン仕様で可愛い〜!

アプリの受け取り画面を提示し、スムーズに受け取る。無事、ショーケースのキャロットケーキもゲット。カットサイズによって違うお値段。

 

ここで少し余談...取り置きは便利だが、以下のデメリットも。

・焼きたてを逃す場合もある(目の前で焼きたての同じ商品が並べられていても、取り置かれ時間がたったものを受け取ることになった)

・実物を見ると心が揺らぐ(写真で見るより美味しそうなパンもあって、量的に断念せざるを得なかった)

絶対にゲットしたいパンだけ取り置いて、他は現地で選ぶのが妥当かもなあ...と思った。でも、一度はsacriを使って良かった。

 

パンを抱え、坂を登った丘の上で、良さげな公園やベンチを探す。

すると、まさに今日の目的である西洋館の一つ、エリスマン邸の前に木の椅子とテーブルが!ちょうどいいわ、ここにしましょうっと。

まるで、この洋館のお庭をお借りしたティーティーみたいじゃない?

さあ、パンとケーキでハロウィンパーティの始まりよ。

まずはオニオンパルメザンベーグルをパクリ。

香ばしいオニオンの風味と、たっぷり混ぜ込まれたフェンネルシードが効いてる。

NYスタイルのベーグルって、軽めってことかな?おいしい!

 

お次はシナモンロール。んん、甘さ控えめ、シナモンたっぷりの生地に、甘めのクリームチーズが合う!こちらもふかふかした軽めの生地。

 

わあ、ミルクフランス、1番好きかも!歯切れが良くて塩気のあるバゲットにはさまれた、濃厚でとってもミルキーなクリーム...!!

 

ではでは、念願のキャロットケーキもいただきましょう。

(あっ、そういえばフォーク....)

おお、ずっしり重たあい。

ニンジンの甘みが黒糖のように効いている、クルミたっぷりのしっとりした生地。

クリームチーズフロスティングは、ほぼチーズを飲んでいるような濃厚さ!

ああ、キャロットケーキ欲がたちまち満たされていく....

 

もし...そこの英国貴婦人気取りのお嬢さん...

フォークがなくて手づかみでケーキ食べているし...スカートにポロポロくずをこぼしているし...鼻の頭と口のまわりにいろいろついているし....

英国貴婦人が見て呆れますよ。

 

その上、甘いもの欲に駆られて甘いパン2つに大きめのケーキ(どれも濃厚クリーム系)を一気に摂取したもんだから、あらあら、お嬢さん胸焼けしちゃってるよ。

むしろ今度は「なっとうご飯とみそ汁欲」が湧き出しちゃってるよ。

 

結局は、ただの平民で平凡な日本人だと痛感。ごちそうさまでした。

 

さあ、ここからはパーティーの後半、「横浜西洋館巡り」のはじまり!ご丁寧に職場のプリンターでマップまで印刷してきて、気合いは十分。主に9軒の洋館でハロウィン装飾を楽しめるらしい。

日本語(Japanese)西洋館MAP.jpg

 

まずは目の前のエリスマン邸から。

装飾テーマは、"Mystery Wedding〜届けられた謎の招待状〜"

中に入ってビックリ、こんなに本格的な装飾なの!?

それもそのはず、このイベントには空間装飾の専門家の方々が携わっているのだ。

例えばここエリスマン邸は、「ブルーラグナ・デコレーション」というデザイン事務所さんが手掛けている。元町山手のハロウィンは本気だ!

招待状まで...ロマンチックな演出!

参列するくまちゃん。抱いてるのは...ダッフィー?

赤と黒コントラストがおしゃれ。一束ずつ違ったブーケも素敵。

館内には謎のピアニストの怪しげな音色が響き、一気にハロウィン気分が高まった。

 

興奮冷めやらぬまま、お隣のベーリック・ホールへ。

テーマは"収穫を祝う魔女の化身"

紫を基調とした美しい装飾。

食卓のネームプレートの名前が気になって職員の方に尋ねると、わざわざ調べてくださった。中世の魔女の名前だそう!芸が細かい。

普段写真を撮らない私も、思わず連写してしまうクオリティ。

西洋館だから、雰囲気や味が出るのもあるけれど、プロのお仕事ってすごいな....

 

次の目的地に向かう道すがら、カフェ「えの木てい」をチラリ。

店名通り、大きな榎が目印。

日本大通りのアルテリーベと同じくらい、憧れのお店なんだあ...いつか、ここでアフタヌーンティーとしゃれこむぞ。

 

そのすぐお隣に、あったあった。

山手234番館は、関東大震災直後に建設された外国人用のアパートメントハウス。

装飾テーマは、"Tea timeを楽しむハロウィン"

これまでと打って変わり、落ち着いた雰囲気。家庭的なハロウィンでいいね。

スイーツをフラワーデザインで表現しているのにきゅんとする。

 

光庭っていうのかな?ロマン感じるよねえ、妄想膨らむよねえ、私だけ?

淡くて素朴で、でも美しく可憐で、私好みのデザインだった!

 

引き続きてくてく歩く。お天気はハロウィンらしく怪しげな曇り模様。

あっ、山手資料館も今度行きたい。

港の見える丘公園の中にある、イギリス館に到着。

装飾テーマは、"そして誰もいなくなった"

ゴースト達の晩餐会が開かれていたが、部屋に入ってきた人間に驚き、食事やチェスを放り投げて隠れてしまった、というかわいらしい設定。

私的お気に入りコーナー↓

クリスティ...あなたはいずこ? なんとなく「西の魔女が死んだ」を思い起こした私。

ドライフラワーやポプリが彩る、こちらも素敵な装飾だった。

 

公園内のガーデンをぐるりと眺める。まあとにかく、どこへ行ってもお花の綺麗なこと。お金をかけてきちんと整備されているのが分かる。

お花好きの母と、また一緒に来たい。

 

すぐそこの、山手111番館へ。

"実りの秋のハロウィンパーティ〜山手の豊かな収穫祭〜"のテーマ通り、彩り豊かな食卓がお出迎え。

「いい香り!このケーキ本物よね?」とどなたかがおっしゃっていたように、なんとも甘い香りが漂っていた。

まさにハーベストフェスティバル。見ていて飽きない華やかさ。

 

さ、次は山手公園ヘと向かうぞ。ちょっと距離があるな。

ハロウィンだからか、妙にカラスが多いなあ。

 

道すがら、山手に来るとついよってしまうChristmas Toysさんへ。古い洋館を改装した一年中クリスマスのお店なのだ。

たまたま「クリスマス・イブ」が流れていて、一気にハロウィンからクリスマス気分に。

無宗教な国ゆえの、「ハロウィン終わったら次クリスマス!はい正月!」みたいな風情も節操もない目まぐるしさが苦手なのだけど...ここは永遠にクリスマスだから、安心するし夢のよう。

そろそろ私も、お部屋用のリースとか、スノードームとか、ポストカードとかが欲しいけど、ひとまず何も買わず。ちびちび集めていこう。

一番右のスノーマン、ほしい。

クリスマスの時期ってどうしてこんなにノスタルジーな気分になるんだろ。幼いころの幸せな記憶とか、何の心配もなく親に愛されて守られていたことを思い出すからかな。

クリスマスまであと55日、今年はどんなクリスマスになるかな。1人のハロウィンがこんなに楽しいんだから、どんなクリスマスでもいいや。

 

マップを持っているのに道に迷ってしまい、坂を上ったり下ったり、行ったり来たり、だいぶ時間をかけて、やっとこさ横浜山手テニス発祥記念館へ。

テーマは"闇からの脱出" おお、急に毛色が変わってきたな。

きゃー、リアルかつおどろおどろしい!

テニスの歴史とか、常設展示も興味深い。ステンドグラス素敵!

テニスが趣味のAちゃんと一緒に来たいな。

丘の上でテニスなんて、高貴よねえ。

 

お次は旧山手68番館へ。

近隣の子どもたちが仮装姿で集っていてほほえましかった。

テーマ、"抑圧された仮面からの脱皮"

どうやら、先程のテニス発祥記念館とこちらの館は、スタッフさんのオリジナル装飾だそう。どうりで独創性があって面白い!

ぎゃー!!普通に怖いです!!!!!

抑圧された仮面!?何のメッセージ性!?

誰か~~~~!!!!女の子が暖炉に!!!!!

暖炉上の飾りとのギャップでちびりそう。

 

...はー、面白かった。悪霊もぶっ飛びそうな厄除けじゃないかしら。

 

あっという間に西洋館巡りもラストスパート。

外交官の家は外観が最高だわ~

なんと!「のだめカンタービレ」の千秋先輩の家のモデルだそう!

千秋しぇんぱい...ほんまもんのお坊ちゃまなんだな、としみじみ。

装飾テーマは"Halloween party  with flower and family!!"

ふおおー、ムードがあって、しゅてきしゅてき

ぎゃぼー

むきゃー

ほげー

はうん...

うきゅー

思わず"のだめ語"を連発してしまうほどの豪華絢爛さ。

外交官と同レベルの暮らしができる千秋先輩、改めてすごい。

 

名残惜しくもラスト、ブラフ18番館へ。

まあなんと色合いの可愛いことでしょう。

装飾テーマは、"錦秋の百鬼夜行"

ハロウィンに和テイスト?と思ったら、歌川国芳の”海坊主”が窓から顔を覗かせていた。

この家の内装ね、差し色が私の好きなミントグリーンで最高なのよ。

カッパも傘おばけもいるね。

このお部屋理想すぎる.....!!

 

ああ、どの装飾も最高だった。

西洋館巡り、そしてハロウィンパーティ、これにておしまい。本来の文化を味わえたようで、大満足の1日だった。

 

いやあ..元町山手を一言で表すと、やっぱり「憧れのエリア」になるな、うん。

 

公営住宅で生まれ育った私がこういう言葉を使いたくはないけど、やっぱり「土地柄」ってどうしても存在するわけで。

特に子どもにとっては、公立の学校へ行くならダイレクトにそれが反映されるわけで。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を先月読んで、教育格差について考えさせられたから、尚更思う。

 

 

今日、この土地で暮らす方々とすれ違い、共通点とか、似たような雰囲気を感じ取りながらぼんやりとそんなことを考えていた。

 

自分がこの街に住んでたら、どんな感じ?

 

インターナショナルスクールか、カトリックの幼稚園に通って、

フェリス女学院のお嬢様になって、

同じような金銭感覚の人と結婚して、

高級車や、ブランド品を買って、

子どものお迎えにだって綺麗なワンピースをきてヒールを履いて、きちんとお化粧して、

大きな大きな犬か、小さな小さな犬を連れて、西洋館やローズガーデンを散歩して、

定年後は優雅にテニスでもするのかな。

 

そうね。

そんな自分もありかもね。

 

でも私は、今の自分が1番好きなんだ。

家族と生まれ育った地元と思い出を何より愛してる自分が。団地に住んで、焼き芋の軽トラを追いかけた小さな私を抱きしめたいくらい。

 

土地柄なんて覆すぐらい、誰にとっても人生は平等に一度きりで、チャンスに溢れてるよね。

 

とにかく、このエリアは何度訪れても惹かれる魅力があることは確かだ。住めなくても、こうしてお散歩に来るだけで満足!(西洋館ウェディングという手もあるしね!)

 

TrickでもTreat でもなく、Motomachi Yamate。

2023年の私のハロウィンには、3つ目が最もふさわしかったようだ。

 

住み慣れた庶民の街へ戻るお嬢様の鞄の中では、いつの間に買われた納豆パックが揺れていた。